まさかの逆転負けに「あんなのあり得ない」 小久保2軍監督の一問一答全文

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:福谷佑介】

4点リードの9回に5安打に2失策が絡んで大量7失点

 ソフトバンクの2軍は13日、宮崎県内で行われている秋季教育リーグ「第19回みやざきフェニックス・リーグ」でヤクルトと戦い、7-10で逆転負けを喫した。初回に高田の犠飛で先制すると、3回には野村大の適時打などで大量4得点。6回には牧原巧の適時二塁打で加点したものの、4点リードの9回に2つの失策に加えて、5本の安打を集中されて大量7失点で逆転負けを喫した。

 試合後の小久保裕紀2軍監督の一問一答全文は以下の通り。

――最後は逆転負けという形でしたが、序盤はいい形で点も取れていた。
「最後が一番、でも勉強になったよ。多分普通に、ヤクルトの首脳陣が見たら、どこ守らせてんねやって(思ったと思う)。僕らは守らせてないんだけど。今日は川原田がやっていたんですけど、全く。まあ俺が20歳のときにできたかって言ったら、多分できんかったやろうけど、4点リードで、どのランナーがタイニングラン(同点のランナー)で、どのバッターからが勝負か、それまでのランナーは別にもうランナーなしと状況一緒でいいのに、黒瀬と勝連が前に出てたでしょ。あんなのありえないんで」

――あれは川原田選手の指示?
「内野のリーダーは松山さんが指定して、守備位置は全部(そのリーダーがやる)。その日のリーダーがいるんですよ。監督は別でやらせているんですけど、あんまり細かい難しい、今日はそんなに難しくなかったんやけど、迷うところの試合がなかったけど、今日は最後追い上げられていく中で、どうやってやるかなって思っていたら、とんでもない守備位置でやっていたんで、勉強できたんじゃないですか」

――守備位置もあって、エラーもあった。
「エラーはしょうがないんで。別に今日は守備位置があそこだから抜かれて(点を)取られたっていうわけじゃなくて、もう単純に(川原田)純平が前に落とさなかったし、もう(小林)珠維なんかもう論外なんで。あそこで1個(アウトを)取っていれば、負けることはなかったんですけど、それよりも追い上げられた時のこのランナーまでは(帰しても)いいよ、だからこういうふうな守備をとりましょうね、というのが全然できてなかった」

――終わった後に川原田選手とどんな話を。
「彼は松山さんがずっと喋っていた。2点リードでワンアウト一、二塁かなんかかな。全部覚えていないんですけど、そのときにファーストがランナーの前にいたんで。2点リードで満塁なんですけど、1アウト一、二塁と一緒なんですよね。サードランナーはいらないんですよ。(点が)入ってもどうでもいいんで。その満塁のときに前にいたんで『なんで前にいるの?』って。ワンアウト一、二塁でセーフティのないバッターの時は、前にいないじゃないですか。後ろでしょ、ゲッツーだから。というところも全部話してくれていて。全部は細かく覚えてないでしょうから、映像が上がるんで、上がったら、9回のイニングは全部見直して、どこでどういう風にするべきだったかっていうヤツをもう1回見直せと言ってますけどね」

――相当いい勉強になったということ。
「だと思いますよ、正直。ヤクルトの首脳陣からしたら、松山さん何してるんやって。選手にやらせているってことは、まあわかるでしょうけど、そういうことがありました。今日のようなゲームはね」

――先発は大竹耕投手と牧原巧選手がバッテリー。首を振られる場面も多かった。
「ずっと、そうですね。大竹(耕)の場合、球種も多いし、独特の打ち取りパターンがあって、もう何回も組んでいるんですけど、それでも大竹(耕)も試したいことがあったでしょうし、牧原(巧)のボールの扱いが軽すぎるし。今日もランナーがいないとはいえ、ノーバウンドのボールをことごとく普通に後ろに反らして、ランナーいない時にワンバウンド止めろとは言わんけど、あとは大竹(耕)に自分がカーブ出しているのに、カーブを間に合わず、三振、振り逃げ。今度、最後はまた止めなアカンところを止め切れずに1点、満塁からのね。ワイルドピッチですけど。なかなか信頼を得るには、時間がかかりますね、あの状態だと」

――打撃面では野村大樹選手がなかなか試合に出る機会もなかった中で2安打。
「3週間(打席に)立ってなかったらしいですよ。そこはさすがですよ。ちょっと違いますね。ただちょっと丸くなってましたね。ユニホーム姿が。遠くから見たら、えらいパツパツやなと思った」

――ちょっと色も白くなった。
「3週間ベンチに座っていたら太りますよ。よく食うヤツだから」

――今日は仲田監督というところで指示されているところもあった。
「そうそう、どういうことを考えていかないとアカン、というのはちょっと言っといてやらんと、いきなり『どうする?』と言われたら、もう多分わからないんで。この後にどうなるから、その時のために準備しとけなって話だけはして。(増田)珠とかは、そこまでせんでもできるんですけど。仲田はできないと思ったんで、一応、選択肢を与える、考えることは教えました。決断することは教えました」

――昨日、見ものですと仰っていた。
「そんな特殊なことはなかったんで。特殊なサインは今日はあんまりなかったですけど。だから、どこでどういう準備をして、どういうふうに自分が決めておかないといけないということは分かったと思います」

――明後日の監督は?
「多分、外野手に回っていくと思うんで。緒方理貢じゃないかな」

(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)