「フォームのところで変わりがある」 長谷川勇也打撃コーチが考える今井対策は?

ソフトバンク・長谷川勇也コーチ【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・長谷川勇也コーチ【写真:藤浦一都】

周東の状態は「悪い結果が出たから調子が悪いっていう見方は僕はしてなかった」

■ソフトバンク ー 西武(CSファースト・9日・PayPayドーム)

ソフトバンクは9日、本拠地PayPayドームで西武と「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージの第2戦を戦う。西武の先発は今井達也投手。好投手をいかに攻略するか。長谷川勇也打撃コーチが今井に見えた変化や、2番に昇格した周東佑京内野手の状態などについて語った。

 長谷川コーチの試合前のコメント全文は以下の通り。

――今井投手のイメージは。
「前回の楽天戦ぐらいからちょっとテークバックが、後ろがちょっと小さくなって投球していた。投球フォームはコロコロ変わるタイプのピッチャーなんですけど、テークバックが小っちゃいので、もしかしたらちょっとイメージと違う可能性もある。そこら辺を早く察知して、対応をまずしていくことかなと思います。投球内容的には変わりはないんですけど、フォームのところで変わりがあるので、そこの違いというのを、まず早くタイミングであったり、しっかり対応できていけたらと思いますけどね」

――テークバックが小さいとタイミングは早めに?
「球の出てくるリズムはちょっと早くなってくる気がするので、タイミングという部分ではちょっともしかしたら、多少、変化はあるかもしれません。ただ、こればっかりは実際に見てみないと、映像だけではなかなかタイミングというところまでは作れはしないので。しっかりと早い段階で対応していけるようにとは思います」

――いわゆる荒れ球のピッチャーで絞りづらい。
「基本的には荒れますけれども、本当に状態が良ければしっかりまとまった制球力もあると思う。それがどちらに転ぶっていうのはちょっとまだ予測はできないんですけども、ボールが荒れようが、制球されようが、いつもなんですけど、バッターはしっかり打つべきところを打つ、そこには変わりはないかなと思うので、それをしっかりと実行してくれたらと思います」

――周東選手の状態は。
「レギュラーシーズン終盤もそんなに状態的には悪くはないと思っていました。あれだけの緊張感のあるゲームで、良い結果ばかりを求めるっていうのは難しいと思いますし、悪い結果が出たから調子が悪いっていう見方は僕はしてなかったんで。しっかり試合には入り込んでいたので、結果は出てなかったですけど、状態としては悪くはないなという気はしていました。しっかり期間が空いた中で気分的にもリフレッシュできたとは思いますので、しっかりすんなりといい形で入れたので良かったのかなと思います」

――野手に固さはなかった。
「立ち上がり、ヨーイドンの初回、みんな振っていけたんで。結構ボール球が多かったんですけど、期間が空いた中で、ヨーイドンの試合で、最初からじっくりじっくりっていうよりは、もうどんどん振っていった中でアジャストしていけばいいと思っていたので。結果的にボール球をみんな振ってましたけど、あれはあれでいいのかな、と。絶対スイングしてやるっていう気持ちが表れていて、すごく試合の入りとしては、立ち上がりとしては完璧に抑えられましたけど、打者としてはすごく気持ちの見える初回だったなと思いました」

――バットが出ない方が心配。
「そうですね、大事な試合だからといって、大事に囲って、よそ行きのバッティングしてたら終わっちゃうんで。それなりに自分の中で『行く』って決めてると思うんで、打者は。中途半端に振ってなかったので、そこはすごく良かったなと思います」

――初回は全部変化球でした。相手のリードにも変化が。
「いや、分からないです、リードは。配球ってのはもう答えがないんで。実際、このボールを投げれば、絶対抑えられるってわけじゃないですし、こういう組み立てをされるから絶対に打てないっていうわけでもない。相手が考えてくれるんだったらそれはそれでいいかなと思います」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)