初回の猛攻は「本当に見事」「今年1番の繋がり」 藤本監督の試合後の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:荒川祐史】

隅田攻略は「積極的に行く、ゾーンを上げていく」

■ソフトバンク 6ー1 西武(14日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは14日、本拠地PayPayドームで西武に6-1で勝利し、首位攻防戦3連勝を飾った。初回に打者10人で6安打を集中し、難敵・隅田から大量5得点。このリードを先発の石川が7回途中1失点の好投、その後もリリーフ陣が無失点リレーで守り切った。4連勝とし、15日の楽天戦に勝つか引き分けで優勝へのマジックナンバーが点灯する。

 試合後の藤本博史監督の一問一答全文は以下の通り。

――西武に3連勝。かなり大きい。
「そうですね、すごく大きいですね」

――初回の攻撃で5点取りました。
「ウチは隅田くんを苦手にしてるんですけど、初回の攻撃は本当に見事でしたね。今年1番の繋がりだったんじゃないかなと思います」

――牧原大選手が2試合連続の猛打賞で4安打。
「昨日の高橋光成くん、今日の隅田くんと、この2人をあんまり打ってないっていうね。自分ですごく試合前に言っていたんでね。打てるよって、昨日3本打てるよっていう話をしていたら、昨日3本打って、今日は4本打ちましたからね。これは本当に牧原(大)が見事でしたね」

――この連戦の中で打線の状態が良い。
「打線の状態は全体的に上がってきているんですけど、今日は1回の攻撃以降はちょっとヒットがあまり出なかったので。8回に代打の柳町がタイムリー打ってくれて、良かったかなと。あそこで点が取れなかったら、初回だけだったという形になってしまうんで、また明日に繋がるんじゃないかなと思います」

――先発の石川投手は今日はどうだったでしょうか?
「適当にゾーンの中で暴れてくれていてね。相手の西武打線も絞りづらかったんじゃないかなと思います」

――まだ連戦が続きます。
「11連戦の残りの試合、この勢いで突っ走りたいと思います」

(ペン記者囲み)
――先手必勝でした。
「先手必勝というかね、積極的だったですね。見事な攻撃だったと思います」

――チームとして狙いがあった。
「(隅田は)防御率がウチに対して1点なんぼだったんじゃなかったかな。なかなか点が取れてないというので、もう当然積極的に行く、ゾーンを上げていくっていうのとね。いろんなが球種あるんでなかなか難しいと思うんですけど、みんな高めの球をしっかりとコンタクトしてくれたんじゃないかなと思います」

――いい繋がり。
「本当にいい繋がりで、1回は見事な繋がりですね」

――初球からどんどん振っていけるのは準備力の賜物。
「そうですね、もうここにきて残り試合も少ない中で、苦手意識っていうのはあまり関係ないと思うんでね。これからもっともっといいピッチャー出てくると思うんで、苦手なところも全然関係なく、積極的にいけばこういう結果が出るんですよっていうのがね。特に牧原(大)なんかね。『打ってないんですよ』『打ってないんですよ』って言いながら、試合入っとったけど、今日も4本打って、昨日も光成から3本打って。そういうのはやっぱり積極打法じゃないかなと思いますけどね」

――積極的な足も光った。
「そこはもうキャンプからずっと走塁コーチが全部やってくれてるんでね。そういうところはソツなくやってくれてるんじゃないかなと思います」

――石川投手はここ最近とは内容も違った。
「適当にやれていたんじゃないかな。そんな特別いい状態じゃなかったと思いますよ。今度ね、ちょっと中5日ぐらいで行ってもらう可能性があるんで、100球前後でやめとこうということで、もう早めに代えましたけど」

――ボール先行が少なかった。
「そうですね。先にストライクがいっていたんで、ああいうピッチングしたら、どんなピッチャーでも自分のパターンで投げられるんじゃないかなと思います。やっぱりウチは点取られる時っていうのは、大体ボールが先行して、バッター有利カウントになって打たれるっていうケースが多いんでね」

――山川選手を抑えた。
「それが一番大きかったと思います。一番ここの警戒選手は山川くんなんでね。その前を打つ森くんとこの2人をまず警戒しようということで、この3連戦入ったんで。山川くんには一発打たれましたけど、なんとか抑えられたんじゃないかなと思います」

――嘉弥真投手が3連投。彼の存在の大きさは。
「もう防御率見たらとわかるように0点台ですから、ここまで来てね。すごいと思いますよ。明日はちょっと休ませようと思ってます」

――レイ投手の9回は。
「ちょっと先発ピッチャーが足らないということで、レイもそこにはまっていたんですけど、ちょっとクイックとかの問題があるんで。ランナー出た時のクイックができないとか、そういうところがあるんで、とりあえず空いてる枠は、昨日投げた奥村、森、レイの3人で何とか埋めようということでね。レイはもう中継ぎに入ってもらってるんで、そういう形でやってます」

「どっか空いたら、またどこかで先発の可能性ありますけどね、球は強いんでね。今日みたいな展開だったら、ランナー気にせず、バッター勝負に行ってくれたらいいということもできるし。レイの場合、課題はもう本当クイック、足の速いランナーがファーストベースに行ったときの投球ですからね。それを気にして気にして、ボールが真ん中にいってしまうとか、そういうところをやっぱり直していかないと、なかなか先発っていうのは難しいかなと思います」

――4勝1敗で敵地で6連戦です。
「何とかこの勢いで頑張っていきたいと思います。明日も苦手な辛島なんですけど、苦手とか言ってられないですからね。どんどんどんどん高めの球を積極的に行くだけです」

――明日マジックが点灯する可能性が。
「本当ですか? あんまり気にしていないです。マジックなんか出て消えるもんですから」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)