狙い通りの継投策「予定通りのパターン」 藤本監督の試合後のコメント全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

「なんとか今日は勝ちたいという気持ちが強かったので、今日は全員でいこうと」

 ソフトバンクは2日、本拠地・PayPayドームで行われた西武との首位攻防戦に4-0で勝ち、首位に返り咲いた。5回に今宮健太内野手のソロで先制すると、6回にはアルフレド・デスパイネ外野手の適時打で追加点。先発の東浜巨投手は好投しながらも、6回途中でアクシデントでの降板したが、その後もリリーフ陣がリードを守り抜いた。

 試合後の藤本博史監督の一問一答全文は以下の通り。

――待望の1点は今宮選手のホームランでした。
「ナイスホームランですね。もうなかなかヒットも出ない中で、まず先取点を取ってくれたのは大きかったですね」

――あの一発で雰囲気が変わった。
「両チームとも点が取れない状態で、やっぱりあのホームラン、1点っていうのはすごく大きかったと思うし、ベンチのムードもすごく良くなりました」

――追加点は若い2人がバントで繋いだ。
「ああいうのがきっちりできたら、こうやって点が取れるということですよね。若い選手がしっかり繋いでくれたと思います」

――東浜投手も好投。
「今日は先取点をやらないでくれ、先に取るまで我慢してくれってことをお願いしていたんでね、それを実行してくれた素晴らしいピッチングでした」

――少し足をひねった。
「ちょっとマウンドでピリッときたというところだったので、あまり無理させないように。本人はいけそうな感じもあったんですけどね。無理して次回登板に投げられなくなったら困るんで、やめさせました」

――松本投手、7回に投げた3投手とリリーフも好投。
「今日の試合は、本当に大事な試合、3連戦の頭っていうこともあるし、連敗中ということもあるし、なんとか今日は勝ちたいという気持ちが強かったので、今日は全員でいこうと試合前から話をしていたんで。一人一殺というか、7回は3人注ぎ込みました」

――明日に向けて一言。
「明日も全力で、この3連戦は特に全力でね、やっていきたいと思います」

(ペン記者囲み)
――投手陣が頑張った。
「1番しんどいピッチャーは松本だったと思うけどね。ツーアウト満塁から、1人ですけど、巨のアクシデントで、あそこをしっかり抑えてくれたのが大きかったと思う。7回は嘉弥真で終わりたかったんですよ。嘉弥真が出したら、もう泉って決めていたんで。そこはもう予定通りのパターンでいけたと思います」

――全員で行こうと。
「今日はとりあえずもう全力で勝ちにいこうというのが目標だったんでね」

――東浜投手のアクシデント。あそこで松本投手だった理由は?
「去年5打数0安打。嘉弥真は今年2打数1安打。次の回、左が続くっていうところもある。そこに嘉弥真を当てた方がいいんじゃないかって。だから栗山には、松本のパワーピッチングで行った方が相性もいいしっていうことで、あえて松本を選びました」

――東浜投手の状態は。
「いやそんな大したことないですよ。つったような感覚。当然、100球手前くらいだったかな。当然もう疲れもきてるところで、ちょうどマウンドを降りたときに、つったような感覚に。おそらく次回は大丈夫だと思います」

――本当に先取点は与えなかった。
「いいピッチングしてくれたと思います。もう先頭バッターを出さないとかね、そういうところもしっかりやってくれたんで良かったかなと思います」

――柳田選手は6番でした。
「昨日2軍の方で4三振して5打数0安打だったんで、もう全部バット振っていけという感覚で。本人も『ボールに当たった』って、ああいう感覚でどんどん状態が上がっていくと思うし、相手も柳田が6番にいるっていうのはすごく嫌だと思いますよ」

――四球をよく選んだ。
「ああいうフォアボールも大きいしね」

――打順は悩まれましたか。
「3番に入れようかな、とも。グラシアルの状態も今悪いからね、3番、5番を打つバッターが本当いないんですよ。本当は今宮を1番か2番に入れたい。三森、今宮か今宮、三森にしたいんですけど、柳田は病み上がりですから、こっちに来たときに、クリーンアップは外したいな、ゆっくりしたところ打たせたいな、と。かと言ってグラシアルが調子いいわけじゃないなと思いながら。3番5番がいないんですよね。増田を3番や5番に入れるってなったら、なかなかプレッシャーかかるでしょうし。増田はバントもうまいし、エンドランもできるんで、増田を2番に入れようか、と。今宮はちょっとしんどいけど、5番でいってくれってことで、その今宮が一発で決めてくれたんで良かったです」

――柳田選手が入ることで流れも来る。
「マッチはベンチでずっと大きな声を1人で出してくれてるし、そこに柳田が来たらね、ちょうど漫才じゃないけどさ、2人で柳田をいじったりやりながら、いいムードになってましたよ」

――増田選手、正木選手はバントを決めた。
「正木、増田、若い選手出てますけど、あの辺がバント、エンドランっていうのをきっちりできたら、それはレギュラーに近づきますよね」

――相手の守備もかなりプレッシャーをかける中で一発で決めた。
「正木はあんまりバント練習してないですよね。こっち来てからやってるんで。どっちかといったら新人ですし、打つ方を優先させてやってきてるんで。でも、こっちに来たら当然、バント、エンドランっていうのは必ずある。そこは3つ、バント、エンドラン、右打ち全部うまくなれ、じゃなくて、とりあえず今はバント、エンドラン、この2つは必ずできるようにとかね」

「野村勇にも言ったけど、右打ちはどうしてもバッティングフォームが崩れてしまうんで、もう右打ちはお前には出さん、バント出すからとか。徐々にでいいからうまくなっていってくれよということはお願いしています。そんな1日、2日でバント完璧になりましたなんて、そんなわけないですからね。今宮なんかも高校から入ってきて、高校で4番打ってて、プロに入ってあれだけ犠打するっていうことはよっぽど練習しているわけですから。そんな2日、3日でうまくなるわけじゃない。今日はいいバンドだったけど、たまたま成功したのかもわからないし、それを自信にしてもらったらいいわけですからね」

――三森選手にもらしいヒット。
「三森の1番はできるだけ、今は病み上がりで状態はそんな良くないかもわからないけど、調子がこれから徐々に上がっていくでしょうし、1番でずっとはめていきたいと思います。これが本当に打てないなら、打順を変えるとか、外すとか考えないといけないけど、三森は前半ずっと1番で引っ張ってくれて、陽性になって上がってきて、状態は万全じゃないけど、もう1番ではめてこれから上げていってもらいたい。柳田も一緒ですね。6番から3番、4番に戻ってほしいというのは当然考えてますから。試合出ながらやっていってもらうしかないですよね」

――今日みたいな中継ぎリレーをどんどんやっていく。
「中継ぎも今日みたいに使ったら、ずっと勝ったら使えなくなりますからね。その辺は考えながら、試合試合の中で考えながら使っていきたいと思います」

(鷹フル編集部)