リチャードに求められる「野球脳というか…」 鷹・藤本監督の試合前の一問一答全文

ソフトバンク・リチャード【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・リチャード【写真:藤浦一都】

前日腰の違和感で交代したリチャードは「大丈夫」

■ソフトバンク ー オリックス(14日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは14日、本拠地PayPayドームでオリックスと対戦する。前日2打席連続本塁打を放ちながら、腰の違和感で途中交代したリチャード内野手も大事には至らずスタメン出場する見込み。試合前の藤本博史監督の一問一答全文は以下の通り。

――リチャードの状態は。
「大丈夫だよ。テーピングしながらいけるということで、頭から行きますよ」

――昨日は2本打った。
「2本でやめといた方がよかったかもわかんないしね。3打席目でまたとんでもない空振りしているかも。このまま、あの感覚でずっといってくれたらいいんやけどね。そうすれば、打順ももっと上がってくるだろうし。いまはとりあえずちょっと楽なところで。相手も楽なところで一発あるバッターがいれば、嫌だと思うし」

――求めていた部分。
「もう(2軍の)小久保監督もずっと言ってるように技術云々じゃないんですよね。技術はついているんですよ。1軍でやるバッティングはできているわけですよ。あとは野球脳というかね、野球頭というのか、野球感というか、そういうところ。ただ単に打席に入ってバットを振るだけじゃなくて、やっぱり考えて打席に入ったらさ、思い切って自分のスイングができるんじゃないのかな。あのバッターに当てに行くバッティングはいらないし、やっぱり1球1球スイングできるためには、2ストライクまで『ファーストストライク絶対振れ』って若い子に言ってた新庄監督じゃないけど、ああいうのも必要かなと思いますよ。振ってこられたらピッチャーは嫌ですからね」

――ファームにいってる選手は。
「今日野村勇と甲斐拓也は3軍の試合に出るんで、そこで出て。小久保監督からはもう体力的なところ、技術の方も全然大丈夫ですよって返事をもらってるんで。今日3軍で出て、よければ、結果じゃないですよ、普通にバッティングも守備もできたら、次のロッテ戦から呼ぼうかなとは考えています。ジュリ(グラシアル)はまだ試合に出ていないですから。ジュリは明日か明後日からの予定。2、3試合出てもらって。本当に緊急事態の緊急事態なんでね、もうできるんだったら、見切り発車じゃないけど、何試合か2軍か3軍で出てもらって、やってもらうしかないのかな」

左の山崎福が先発も柳町をスタメン起用「レギュラー獲ろうとしてる選手なんでね」

――グラシアル選手は2軍のオリックス戦で使う?
「2軍は大阪がずっと雨でしょ。明日、明後日から。天気予報を見ながらですね。3軍もこっちで試合があるんで。2軍の場合は下がほぼ土のグラウンドだから雨降ったら中止だからね。筑後は人工芝なんで、僕も経験あるけど、雨模様で中止やなと思っても、案外、試合できたことの方が多いんです。中止になることが少ないんで、可能性のある方に置いといた方がいいのかな。どっちにしても試合に出るということですね」

――今日は左の山崎福也投手。野村大選手はスタメン?
「え? なんで? 昨日2三振やで。(山崎福は)宮城よりはスピードはちょっと遅くなると思うけど同じで、右(打者)にはインコース突っ込んで、外のチェンジアップとか。そういう出し入れに対応できるバッターっていうのを参考に、右バッターを使ってますけど、今日は柳町を使っています。柳町もね、宮城からはもう全然タイミングも合ってなかったから外したけど、他の左は打ってるんでね。宮城を打てないというところを直さないといけないけど、柳町の場合は左も打ってもらわないと、レギュラー獲ろうとしている選手なんでね。苦手ピッチャーを作っては駄目だと。今日は期待してますよ」

「真砂もなかなかバットに当たらなくて、状態的には悪いのかなと思う。正木も前の試合、タイミングが全く合ってなかったので、今日は柳町で。ウチは左ピッチャーをよく当てられるから、やっぱり左は打てないと思われているのかな。左バッターを苦にしない選手は多いんですけどね。そういう意味じゃ2軍で調子の良い選手、今は黒瀬は支配下になってないけど、増田がいいんで、その辺を参考にしながら。ロッテも左(投手)が2人来るらしいからね。右で調子いい選手はチャンス。若い選手はそう思ってくれたらいいんじゃないかなと」

「今日も増田は1本打ったし、1本はホームでアウトになっているけど、得点圏で2本打ってるからね。小久保監督からも調子いいって聞いてるんで、その辺をどうにか考えて、やっていこうかな、と。これから上がってくる選手も居るから難しい、どうしたらいいのだろう。頭が痛いよ。試合にずっと勝っていたらいい悩みだけどね。なんとか頑張らないかん場面やからね。だから調子のいい選手をなんとか使っていきたいなというところが一番です」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)