なぜ快挙から中5日で先発? 鷹・東浜を沖縄第1戦に据えた首脳陣の思惑と“親心”

天気、沖縄、交流戦…森山コーチは「いろいろなことを考えた」

「雨の心配もありますし、いろいろなことを考えた」。森山コーチはこうも語る。東浜はチームトップの4勝をマークする勝ち頭。千賀、石川とともにチームのローテの中心を担う柱の1人だ。そして、現在、沖縄は梅雨の真っ只中。2連戦の天気予報もかなり前から不安定で、チームが沖縄入りした16日は雨が降り続いていた。

 チームとしては1試合でも多く東浜を投げさせたく、雨で登板が飛んでしまうのは勿体無い。仮に第1戦に据えておけば、雨で流れた場合でも、先発予定の杉山一樹投手に代わって第2戦にスライドさせることができる。森山コーチも「明日やれるやれないの前に、スライドというのはおかしいけど、本人もわかっていると思います」としている。しかも、2試合とも雨で流れない限り、東浜を沖縄でマウンドに立たせることもできるようになるのだ。

 かつ17日は火曜日でカードのアタマになる。24日から始まる交流戦では6連戦が続くことになり、火曜日はその始まりに。チームとしては信頼のおける投手を据えたいところで、これらの要素が複合的に絡んだ末に、首脳陣はノーヒットノーランの快挙から中5日で東浜を先発させることにしたのだろう。

 快挙達成から中5日で迎える沖縄での凱旋登板。東浜が果たして故郷でどんなピッチングを見せるか。3連敗中のチームにとって、今後を占う意味でも注目の一戦となる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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