「勝ったから帳消しになるわけじゃない」鷹・藤本監督、2連勝も苦言呈す

「チャンスになったら何かボールを見ようというところが見える」

(ペン記者の囲み)
――柳田はかなり状態が良くなってきた。
「そうですね、本当に甘い球が来たらねしっかり仕留めてくれてますよね。頼もしい3番バッターですね」

――こうなってくると打線にも厚みが。
「今日も13本ヒット打ってるのに、2点しか取れてないですよね。もう少し取れるとこがあったと思うんですよ。そこで、もう1本というとこですね。外野フライでも1点取れる場面でやっぱりなかなかね。相手も1点もやりたくないというピッチングをしてくるんですけど、そこを何とか、もう1つギアというか段階を上げてやってもらいたいなっていうのはあります」

――あと1本が出るために何が必要?
「うちのバッターってみんな調子自体は上がってきてるんですけど、チャンスになったら何かボールを見ようというところが見えるんですよね。柳町にしても、三森にしても。逆にチャンスだったら、もうがっついていくぐらいの気持ちでいいんじゃないかなと。それで凡打だったしょうがないじゃないですか。いいピッチャーがきたら、ツーストライクに追い込まれたらなかなか厳しいんで、やっぱりカウントが有利な時に、1球目とか、ストライクを取りにくる球をしっかり仕留めるっていう気持ちで入ってくれれば。柳町なんか毎回2本ずつ打ってくる頼もしい選手になってきたんで、あとはそういうチャンスのときですね。そこをしっかり打てば打順も当然上がってくるだろうし、その辺ですね」

――ヒットが出てもホームランが出ないと話していた。
「ホームランはチームの流れを作るだけであって、やっぱりタイムリーというのが一番大事だと思いますね。柳田のホームランは昨日今日とね、いいところで打ってるんでね。勝利打点のホームランだから、そこはやっぱりすごいなと思いますよね。ただやっぱり全部が全部ホームランを打てるわけじゃないから、やっぱりチャンスで打つっていうのも、僕はホームランの価値と同じだけあると思いますよね。そういうところが、もう少し欲しいなというところですね」

――頼れる人が1人いると。
「一発で決めてくれるってのはね、大きいですよね」

――東浜投手も良かった。
「うん。もっと楽な展開で投げさせてあげたかったんですけどね。宮城もいいピッチャーですけど、宮城からね、しっかりとヒットが出てるわけだから、あとはもう何回も言うけど、今日は残塁13ですか。そこをもう少し減らしていくっていうのが、うちのテーマじゃないかなと思います」

――93球で交代でした。
「もう1回行く予定だったんですけどね。点が入ったら、もう8回、9回っていうのは決めていたんで。ホームランがなかったら、もう1回、東浜が投げる予定でした」

リチャードにも苦言「勝ったから帳消しになるわけじゃない」