「あの出塁が大きかった」決勝2ランの近藤と共に絶賛した人物 小久保監督のコメント全文

今季初めて中継ぎ陣が無失点「倉野コーチは知らなかった」

 ソフトバンクは9日、本拠地みずほPayPayドームでの西武戦に2-0で勝利した。先発した大津亮介投手は初回先頭の桑原に左前打を許したものの、続く岸を投ゴロ併殺打に打ち取ると、そこから7回までノーヒットピッチングと好投。打線は6回まで西武先発の菅井を打ちあぐねていたが、7回に代わったE・ラミレスから近藤健介外野手が右中間に飛び込む2ランで待望の先制点を手にした。

  8回からは松本裕樹投手、守護神の杉山一樹投手のリレーで西武打線に反撃を許さず、連敗を2で止めた。試合後の小久保裕紀監督のコメントは以下の通り。栗原陵矢内野手の今後の捕手起用や、2軍調整中の秋広優人内野手や稲川竜汰投手についても具体的に言及した。

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続きの内容は

7回零封の大津を交代。指揮官が明かす「継投の意図」
長谷川コーチが1番に推薦 決勝弾を導いた「キーマン」
無失点リレーの裏で倉野コーチと交わした「会話」

●試合前

――周東佑京選手の状態は?
「きょうの試合に使うとこはないでしょうけど、ベンチには入るというので。明後日はいけそうですね。原因もわかって良かったです」

――去年も同じ症状があったと。
「そう。心当たりがあった塗り薬が原因だったみたいなので。その薬を使わなければいいだけなので」

――バッティングの状態が上がっていない。
「ヒットを欲しがっていますよね。ヘッドスライディングはやめてほしいんですけど、ヒットが欲しくてやりましたと(周東本人が)言っていました」

――それでも守備や守りを考えると必要な選手。
「センターですからね。守備はプロのトップですから」

――柳田悠岐選手が受けた死球は問題なさそう。
「全然問題はないみたいです」

――大津投手への期待は?
「今は(順列が)6番目なので。週5試合だと入れないですよね。そこは勝ち取っていかないといけないでしょうね」

――評価は1試合で変わる?
「変わりますよ、中継ぎもそうですけど、毎日変わりますよ」

――徐若熙(シュー・ルオシー)投手についての今後は?
「1年通して中6日で回すことは絶対にないです。ただ、来週は6連戦なので」

――開幕からローテに入れようと決めた理由は?
「台湾代表との試合ですね。台北ドームの。元々はWBC出た疲労もあるだろうから、(開幕当初は)強化に充てようという話もあったみたいですけど。議論の中でとりあえず開幕から2回投げさせてみようと。実際、今の球を見ても悪くないですからね」

――課題のスタミナ面にも改善が見られる?
「いや、でも昨日(8日)の最後はだいぶ落ちていましたよ。彼は分かりやすいので」

――コミュニケーションも取れるようになってきた?
「中国語が話せないのでね(笑)。ただ、全然無口です。試合の時だけ別人です。目が違いますよね。元々口数が多くはない子なので」

――どんどん投げたいというタイプ。
「投げたくて仕方がないタイプですね」

――そこを何とか抑えさせながら。
「まあ仙台は寒かったので。例えば120球近く投げても出力が保てるのなら完投も考えますけど。今はしっかり6回を投げて、ゲームを作るところから始めてもいいんじゃないですかね」

――コントロールもまとまっている印象。
「自滅することはないでしょうね」

――栗原陵矢内野手のキャッチャー起用は?。
「一昨日(7日)の試合は『もしかしたら俺かな』と思ったらしいですけど(笑)。まあ、いずれはあるでしょうけど、今じゃないでしょうね」

――打撃も好調が続いている。
「全然悪くないですよ。(西武の)隅田は相性が悪いので。もし打撃が好調だったとしても厳しいかなと」

――西武投手陣は強力。
「もちろん。今井がいなくても先発が本当にいいチームですね。(ルーキー捕手の)小島も本当にね」

――リバン・モイネロ投手の調整も進んでいる?
「ちょっと早めに(ドームに)来てやっていますよ。戻ってきて、最後まで離脱しないのが一番なので。無理はさせないです」

――ファームからの昇格候補は?
「野手は16人で運用しているので。みんな元気ですしね。割って入るのは今のところ難しいですかね」

――秋広優人選手はアピールしているが。
「例えば山川(穂高)がDHの日が6連戦で1試合あるとして、そのために(秋広を1軍に)置くかどうかですよね。それなら(野村)勇をサードにおいて、栗原をファーストでいいかなとなるので。結果を出し続けるしかないでしょうけど、週1日のために使うのはなかなかね」

――チーム事情もある。
「去年も交流戦前に上がってお立ち台にも上がりましたけど、そのあと状態が良くなくて落として。すぐに上げるつもりだったんですよ。ただファームで打てなくて、それじゃ声をかけられないので」

――藤原大翔投手は先日中継ぎで登板していた。
「ただ、次は先発する予定なので。あとはチーム事情ですよね。先発をしていたら中継ぎはできるので。あとはボールが暴れるとか、ストライクが入らないとか言う人もいますけど、僕はそう思ったことがないので。しっかりストライクゾーンに投げられているし、楽しみですね」

――稲川竜汰投手はいったん試合での登板はせずに調整する。
「真っすぐがあの状態だったので。そこ(の改善)が一番じゃないですか」

――4軍までの育成システムが強みでもある。
「きょうも石塚(綜一郎)が4軍に行っているみたいですね。ホークスでしかやれないので。軍による目的も当然違いますしね」

――打ちこむ機会を設ける。
「それで去年も成功例は何度かあったので。4軍で打ち込んで調子を上げた例もありましたしね」

――1箇所バッティングは今年も定期的に行う?
「頻度はコーチに任せていますけど、月に3回は入れようというのは聞いています」

――周東選手の影響もあるが、盗塁数が増えてこない。
「今の時代は通常のクイックに隙がないので。なかなか難しいですよね。ベースが大きくなったら盗塁が増えると思っていましたけど、クイックのレベルが上がっていますよね」

――そんな中で海野隆司選手はよく盗塁を刺している。
「海野は捕ってからのスピードはほぼ(甲斐)拓也と変わらなかったので」

大津は8回の準備も「勝ち越したら松本裕でいこうと」

●試合後

――接戦を制した。
「昨日はなかなか点が入らなかったんですけど、近藤がさすがだなと。1球で仕留めて。ピッチャー陣もゼロで抑えて、いいゲームだったと思います」

――先発の大津投手は7回無失点。4回から7回は全て三者凡退。
「8回もいっても良かったんですけど、やっぱり勝ち越したら松本(裕)でいこうというところで。非常に難しいところではあったんですけど、大津は先発の役割をしっかり果たしてくれたなと思いますね」

――近藤選手が7回に先制2ラン。
「2アウトランナーなしで、柳町が3ボール2ストライクであのカーブを見逃して。あの出塁が結構大きかったと思います。(近藤は)セットになった中で2球目のカーブでしたけど、しっかりタメを作ってというか、しっかり止まって打てた素晴らしいホームランだったと思います」

――最終回は杉山投手の好投も光った。
「信頼して送り出しているので。松本もゼロでしっかり抑えてきたのも良かったですし、今日はその形で勝ち切れたのは大きいと思います」

――1日空いて、日本ハムとの対戦が待っている。
「明日ゆっくり移動で休んで、それから考えます」

――大津投手は守備も光った。
「1、2回のフィールディングは見事でしたね」

――評価が上がるような内容だった。
「もちろんそうです」

――今季初めて中継ぎが無失点に抑えた。
「試合中に倉野(信次)コーチにその話をしたら知らなかったんで」

――勝ちパターンで勝っていくというのはホークスの形。
「それでずっと勝ってきているチームなので。そこが落ち着いてこない限り、去年もそう言いながら最初は中継ぎが結構打たれていたので。最終的に最後に向けて盤石な体制を作っていくわけなので。今日は松本がゼロで抑えたのも大きかった」

――8回に暴投で三塁まで進まれた。
「あれはしょうがない。ベースのだいぶ前でバウンドしたんで」

――柳町選手が2つの四球。
「彼はそれで1番という長谷川(勇也)コーチの推薦。選球眼を持って打席に対応できる選手ですから。今日はそういう良さが出ましたね」

――今季初めての無失点勝利。
「それはいいことですね」

――大津投手の投球はどうでしたか。
「投球はいつも通り。真っすぐ、カット、まっチェ、フォーク。どれが1番良かったとかはないけど、球種が多い投手なので。的を絞らせなかったですね」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)