松本晴&前田悠伍は「筆頭ですよ」 小久保監督が明かした期待…リーダーアンケは「8項目」
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記者:長濱幸治2026.02.01
- インタビュー

宮崎と筑後で春季キャンプがスタート
ソフトバンクの春季キャンプが1日、宮崎市の生目の杜運動公園とタマスタ筑後でスタートした。取材対応した小久保裕紀監督は、2月22日、23日に行われる侍ジャパンとの強化試合について、S組で調整している柳田悠岐外野手や山川穂高内野手を出場させる意向であることを明かした。また、若手左腕2人に対しても期待を口にした。コメント全文は以下の通り。
――キャンプ初日を終えて。
「日曜日ということもあって、訪問される方々も多くて。慌ただしい初日でした」
――宮崎でのキャンプはやはり特別?
「昨日のパレードもそうですけど、やっぱり日本一になった中で迎えたキャンプでね。今年の我々に対する期待もすごく身近に感じられるので。この1か月、いい下準備をしてシーズンインできればいいなと思っています」
――今朝は選手にどういう声掛けをした?
「全体練習は今年も朝早くして、14時半で区切って終わって。あとの時間を個別(練習)にあてる、トレーニングにあてる、メンテナンスにあてると。そこのスケジューリングをしっかりしてくれという話をしました」
――ブルペンを視察した。
「多分まだそんなに全力では投げていないでしょうけど。ご承知の通り、やっぱり180イニングをどう埋めるかなので。そこにチャレンジさせる選手が誰かというのを見極めるキャンプだと思っているので。ブルペンだけで評価することはありませんけど、大いにチャンスがあると。先発陣の投手たちはワクワクしながらやってほしいですね」
――去年よりも変わったなと感じた選手は?
「上茶谷(大河)がガリガリになっていましたね。ガリガリっておかしいけど、絞っていましたね。別人になってました」
――評価としては。
「まあ考えがあって取り組んだんでしょうからね。それが結果につながれば、やってきたことが自信につながるでしょうから。しっかり結果を出してくれればいいと思います。あとは松本晴がね、去年から今年にかけて先発としての準備をさせてきているので。彼の場合、本当に課題はスタミナというのがはっきりしているので。ボール自体はもう一級品ですからね。そういう点では、きょうも一番球数を投げ込んでいましたけど、自分の課題としっかり向き合いながらやっていこうという部分は見えましたね」
――栗原陵矢内野手が新選手会長となった。スピーチも含め、どう見ている?
「まあ選手会長を辞めるころには多少うまくなっているんじゃないですか。今はまだまだでしょう」
――春季キャンプをどのように過ごしてもらいたい?
「きょうもね、昨年に比べたら天候もいいですし、気温もこのくらいあれば十分ですしね。この1か月間、『ああしておけばよかった』ということが完全になくなるのは難しいですけど、準備段階において自分の準備は全てやり尽くしたと思えるような1か月にしてほしいと思います」
――松本晴投手が初日から精力的に動いていた。
「そうですね。課題ははっきりしている子なので、取り組みやすいですよね。1球1球は素晴らしいものがあるので。欲を言えば3巡目くらいまで抑えられるかというところでしょうから。まあブルペンの100球で球が落ちていたら、本番で落ちるのは当たり前なので。そこの課題に取り組んでくれていると思いますけど」
――去年はチーム事情で中継ぎに回ったこともあったが、今年は先発として期待している。
「もちろんそうです」
――本人もかなり手応えを掴んでいた。
「まあでも、ボールは去年もあれくらいは投げられていたピッチャーなので。あとは彼が実戦に入って、イニング数を増やしていく段階で初めて成長を感じることができるんじゃないですかね」
――前田悠伍投手も体が一回り大きくなった。
「そうですね、一昨年から去年も大きくなっていましたけどね。腰回りと太ももね。(柳町)達もデカくなっていましたね。ウオーミングアップの走る姿を見て、『ごつくなったなー』と思いながら見ていましたけど」
――前田悠投手はフォームも一から見直している。実際に見た感想は?
「まあ1日だけじゃちょっとね。やっぱり打者を立たせてみて、打者がどう反応しているかを我々は結構見るので。ブルペンの球だけだと、なかなか評価は難しいですね」

侍ジャパンとの強化試合は「いいピッチャーを出さないと」
――今春のキャンプでは紅白戦を5試合組んでいる。
「一応それがマックスで、減る可能性はあるんですけど。侍(ジャパン)の試合(22、23日)から、台湾の試合(25日、26日)と。あの週は試合ばかりなんですよ。しかも侍の試合もそこそこいいピッチャーを出さないと、侍の練習にもならないでしょうから。倉野(信次1軍投手)コーチとも『先発ローテのチャレンジ権を得られるような戦いができるピッチャーを入れていこう』という話はしているので」
「それにプラスで、昨日も言おうと思っていたんですけど、野手の方も山川、柳田は侍の試合に出しますので。今宮(健太)もしかり。本来は宮崎では(試合に出さない)と思っていましたけどね。やっぱり国を代表するチームに対して、我々も協力できることは協力しようと。もちろんフルで出ることはないですよ。1打席、2打席。侍の試合には連れていくからという話は(1月30日の)神社参拝の時にしていますので」
――S組の野手は基本的に出場する。
「出ます」
――選手の調整ももちろんだが、侍ジャパンへの敬意もある。
「もちろんです。侍ジャパンに対するリスペクトも込めて。あとは日本の野球ファンに向けてというところですね」
――投手もレベルの高い選手を投げさせる。
「イニングとか球数は別にして、連れていこうという話はしています」
――先ほど話された2人(松本晴投手、前田悠投手)も候補に入る。
「もちろんです。筆頭です、筆頭」
――育成のアレクサンダー・アルメンタ投手も先発候補に入ってくる?
「先発はさせますよね、将来的には。ただ、(WBC)メキシコ代表では中継ぎの予定なので。帰ってきてすぐ(先発)は無理ですよね。(代表から)帰ってきて、いきなり1軍、支配下は難しいかもしれないですけど、ファームではしっかり先発として調整させますよ。でも、まだ分からないです。WBCでそれ(中継ぎ)が適性だったら、『今年は中でいってみようか』みたいな可能性も出るので。『ショート(イニング)の方がよかったよね』となるかもしれないので。これはもうWBCの登板次第ですけどね。基本的には先発で育てる子ですけど」
――リーダー選出のアンケートをした。
「はい。きょうA組もB組もみんなの前で話をして。(回答項目が)8項目くらいあるので、それに対して名前を書いてくれと。匿名でいいし、自分自身を書いてもいいし。チーム内で今どういうパワーバランスかを知りたいだけなので。ということで、アンケートの協力を依頼しました」
――C組は対象ではない。
「Cはしていないです」
――S組は?
「Sにも聞かないです」
――リーダーにふさわしい人というだけじゃなくて8項目もある。
「ありますよ。内容はまあ内緒です」
――具体的には。
「それを細かく言うと、ちょっと難しいので。リーダーといっても、どのリーダーに向いているかというのを分けた方がいいので。今は選手会長1人が全て担うみたいなイメージじゃないですか。それだとやっぱり負担が大きいし、例えば試合中のリーダーなのか、ロッカーのリーダーなのか、広報的なリーダーなのか。そういう項目を彼らには分からないように、とにかくランダムに質問を投げかけてみたっていうところで」
――それを監督が見て、後日「リーダー頼むぞ」という話をする?
「するかどうかはまだ決めていないです。『今はどうかな』という第1段階としてやっていこうと。リーダー育成はやっぱり大切だと思うので。(必要なのは)資質とか、持って生まれたものと思われがちですけど、意外にそこは作れるものなんだということが分かってきているみたいなので」
――周東佑京選手も選手会長を経験して大きく成長した。
「佑京はそうですね。選手会長としての自覚を持ちながらも、キャリアハイの数字をしっかり残せた。ああやってみんながうまくいけばいいんですけど、そうじゃないこともあると思うので。そこは1人だけに負担をかけるんじゃなくてですね」
――伴元裕メンタルパフォーマンスコーチの意見もあった?
「いや、僕の発案です。伴さんは集計係と分析です」
――リーダーを決めることでパフォーマンスにつながっていく?
「個人のパフォーマンスというよりは、組織として。基本的な組織はトップダウンでやっていくんですけど、やっぱり選手同士が代々自走して文化を守ったりできるようになるのが究極の目標なので。その目標まで何年かかるか分からないですけど、そういうことに取り組んでいきましょうというのをこのオフに提案させてもらいました」
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)