今宮健太が激白「怪我したら終わり」「レギュラーではない」…明かした悲壮な覚悟
-
記者:長濱幸治2026.01.22
- インタビュー

22日に自主トレ公開…「昔の初心に戻って」
今宮健太内野手が22日、福岡県宮若市で自主トレを公開した。小久保裕紀監督が「チームを1度壊すことがテーマ」と語る中、17年目を迎えた今宮が明かしたのは“悲壮な覚悟”だった。二塁、三塁守備も求められる中、ベテランの胸中に宿った思いとは。自主トレ後の取材に応じた34歳のコメント全文は以下の通り。
会員になると続きをご覧いただけます
続きの内容は
複数ポジション挑戦…明かした「不安」と「メリット」
「セカンドは初心者」ベテラン今宮が口にした本音
――自主トレのテーマは?
「自主トレに入るにあたって、これまで色々なポジションをやってきましたけど、きょうはさすがに外は寒すぎたので、中(屋内)での軽い動きという形になりました。これまではセカンドやサードを守る練習もしてきました。色々な意味合いがありますけど、1度原点に帰って、昔の初心に戻って、2月1日にスタートを切りたいなという思いではあります」
――内野全ポジションを守る中で、具体的にやっていることはある?
「サードをもし守るとなれば、今の僕のグラブでは小さすぎるので、その辺の変更であったり。セカンドだったらやっぱり逆の動きになっちゃうので、どうしても違和感がありますし。ゲッツーでの動きも変わってくるので、不安ではありますけど。ゲームの中でやっていかないと、その不安は解消されないところはあります。まずは練習の中でレベルを上げていかないと、ゲームにも使ってもらえないと思っているので。でも逆に、色々な動きができて、(昨年負傷した)ふくらはぎ等には、それはそれでいいのかなとも思いますし、そこはプラスに考えながらやっています」
――怪我をしないようにケアしていることは?
「昨年から小久保監督とお話しをさせていただいて。監督も(怪我の)経験者なので、経験者から話を聞くのが一番かなと思いました。話を聞きながら、どういうふうに(身体を)立ち上げていったのかというのを聞いて、昨年のオフからずっとやり続けてきていることがあるので、それを継続していきながらですね。徐々に上げてきたので。キャンプインは2月1日ですけど、(S組の)合流が14日あたりになってくるので。そこで100%動けるようにとは思っています。プロに入って初めてというくらい、結構慎重にやっています。もう『怪我したら終わり』だと思っているので。14日の合流に合わせていければなと思っています」
――野村勇選手が「今宮選手と遊撃手のレギュラーを争う」と話していた。
「そうですね。僕も色々な先輩の怪我があって、出場試合数を増やしてきたのは間違いないので。やっぱりそういうところに入っていけるかどうかで、レギュラーを取れるか取れないかが変わってくることが多々あるので。僕は昔、そこ(守備)から入っていかないといけなかったので。なんとか掴みながら、ある程度長い年数ショートを守らせてもらったので。彼(野村)は今年、死に物狂いでショートを取りに来ると思う。その気持ちに負けないように、僕は勝負していきたいなと思っています。そのために何度も言いますけど、怪我をしたら競争もできないですし、土俵にも立てないので。そこを一番に考えながら調整しているつもりです。勇と、その他にも選手はいますけど、しっかり勝負できるようにやっていきたいなと思っています」
――バッティングについて考えていることは?
「勇はやっぱりホームランを打ちますし、走れますし。そういう面に関して、非常に魅力のある選手だと思っています。そこに(自分が)ホームラン、長打で勝るようにというのは、中々厳しいものがあると思うので。自分らしさというところでいえば、まずは次のバッターに回す、いかにメインのバッターにいい形で回していくかが仕事になりますから。そこを継続していくのは間違いないのかなと。『勇がホームランでアピールするなら、じゃあ俺もホームランでアピールしよう』というのは厳しいと思うので。僕の持っているものを前面に出していきながら、勝負していきたいなと思っています」

17年目の明確な目標「唯一自慢できるところ」
――キャンプインに向けて何をアピールしたい?
「ある程度、首脳陣の方が自分の能力は頭に入っていると思います。あとはどれだけ動けるのか、打てるのか、チームに貢献できるのかを一番に見られるんじゃないかなと思います。結果ですね。そこだけを求めていきたいなと思います」
――今シーズンの目標は?
「チームとしてはもちろん、連覇が間違いなく目標になってくる。僕は開幕ショートとしてスタメンで出るのが最短の目標ではあります。そこに目標を設定して、勇であり、他の選手たちに負けないように。開幕スタメンをショートとして取れるように頑張りたいなと思います」
――森唯斗さんはよく来ている?
「この寒い中でも結構何回か来てもらったんですけど。引退して、同級生として『健太には1年でも長くやってもらいたい』ということも言ってもらいましたし。こうやって手伝っていただいて、すごく感謝しています。(自分の中で)少し『今年どうなのかな』っていう思いがある中で、やってきたところはあったんですけど。彼の言葉でもう1回頑張ろうと思いましたし、本当に自分の士気を上げてもらえています」
――14年連続の開幕スタメンショートへの思いは?
「あまり気にしていなかったというか。結果として開幕ショートとしてスタメンで出られれば。その記録が更新されるということなので。それは更新されないよりはした方がいいと思うので。それだけ長い年数を開幕スタメンで出られたっていうのは、唯一自慢できるところなのかなと思うので。更新できるようにしたいなと思います」
――初心に帰るという話があった。
「プロに入った時の気持ちじゃないですかね。プロに入った時も、まずはレギュラーを目指してやっていくという思いの中で、この世界で1年でも長く生きてやるという思いがありました。(今年は)新しい取り組みもありますし。昨年は怪我をして、今はレギュラーではないので。それくらいの気持ちを持ってやっていかないと、彼(野村)の気持ちには勝てないだろうなと思いますね。それくらいの覚悟を持ってやっていきたいなと思います」
――体は変化していく中でも強度は求めていく?
「それはある程度(強度を)出していかないと、(遊撃は)守れないポジションでもある。リスクはありますけど、それにビビったら何もできないので。そのためにできる準備をやっていきながら、『これをやって怪我をしたら無理だな』と思えるように。やっていることを継続していきたいです」
――小久保監督から二塁、三塁の話もあったが、遊撃をメインに守りつつ、他のポジションも?
「そうですね。ある程度『準備しておけ』と言われましたからね。練習ではしっかりできるという段階には持っていきたいなと思います」

3連覇への思い「厳しい戦いになる」
――グラブも新しく発注した?
「至急、メーカーの方に頼んで。サードを守るには僕のグラブは少し小さいので、サイズを上げて。速さというよりは『捕ること』を第一優先に考えて、大きくしたほうがいいかなと思うので。今は手元にあるので、それを使いながら試行錯誤している感じです」
――森唯斗さんから言葉も貰った?
「昨年はたくさん怪我をした中で、『今年はどうなるのかな』と少しネガティブになったところがありました。こういう自主トレの中で色々な話をして、『健太には1年でも長く頑張ってほしい。お前ならやれる』と言ってもらったり、話をしてもらったりしているので。いつかそういう時(現役引退)は来ますけど、自分なりに思い切りやれるところまでやろうかなという思いを芽生えさせてくれました。自分の中で士気が上がりましたし、すごく感謝しています」
――怪我をしないための具体的な準備は?
「もう準備ですね。きょうの朝もジムに行ってウエートをやって、ウオーキングをしたり、ふくらはぎにしっかり刺激を入れながら。いつもやっているトレーニングを入念に継続して、ここに来ています。キャンプでも継続していきたいです」
――開幕ショートを取って、居場所を作る。
「それに尽きますね。ショートとしてレギュラーを取れれば、もしかしたら『他の場所は守らなくていい』と言われるかもしれないですし。ショートとして必要だと思ってもらえれば、そのポジションだけになる可能性もあるのかなと思いながら。監督はそうは思っていないかもしれないですけど。(他のポジションを)守れたほうがいいなとは思われてはいると思うんですけど、自分としてはそうなればいいなと思っています」
――シーズンを通して目指すところ。
「そうですね。実際に試合をやっていないので、練習だけだと『できるかな、大丈夫かな』と思う部分もあります。試合になると動きも複雑に変わりますし、セカンドだとファーストへのカバーに行かなければならなかったり。プロに入ってセカンドは初心者なので。そこは相当不安ですね。まあやれたほうがいいと思うので、初心者なりにしっかりキャンプから勉強したいなと思います」
――今宮選手が入団してからホークスは過去に連覇を2回している。3連覇の難しさを感じる?
「まあ昨年は怪我であまりいなかったので。いないに等しいですから。やっぱり昨年も日本ハムがめちゃくちゃ強かったですし。いい若い選手がたくさんいる中で、色々なチームがライバルになりますし。日本一になったホークスを倒したい、勝ちたいという思いでやってくるのは間違いないので。より厳しい戦いになりますけど、それよりも自分のことだけを考えて、目の前のことに勝負したいなと思います」
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)