森唯斗、福岡で過ごした10年間 4.6億から構想外通告…振り返る“大型契約”の舞台裏

  • 記者:竹村岳
    2025.12.25
  • 1軍
インタビューに応じた森唯斗【写真:長濱幸治】
インタビューに応じた森唯斗【写真:長濱幸治】

社会人4年目…ドラフト指名なければ「辞めるつもりだった」

 鷹フルは、今季限りで現役を引退した森唯斗投手をインタビューしました。全5回にわたって、12年間の現役生活を振り返っていきます。第1回のテーマは大型契約の舞台裏、そして忘れられない“1セーブ”を語りました。あまりの重圧に震えた足。キャリアを積み重ねてきたからこそ感じる「しびれましたね」という言葉の真意や、守護神の継承者・杉山一樹投手から感じた変化についても言及しました。

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 ユニホームを脱いだ鉄腕の表情は、清々しかった。「正直、プロになれるとも思っていなかったので。右も左もわからない中でホークスに入ってきた。突っ走ろうと思っていたらここまで来られたし、何も恐れずにやってやろうと思っていましたね」。通算486試合に登板して127セーブ、106ホールドを記録。ホークスでは初となる「100セーブ&100ホールド」を達成した。

 まだアマチュアだった三菱自動車倉敷オーシャンズの3年目には指名漏れを経験。ドラフト指名を受ける2013年は、自分の中でも“勝負の年”という位置づけだった。徳島の実家では、父親が漁師業を営んでいる。「(2013年は)社会人4年目でしたし、家のことも考えないといけないですから。指名されなかったら正直、野球を辞めるつもりでしたね」。2位という好順位でホークス入りを果たした。鉄腕の“物語”が始まった瞬間だ。

 その後は中継ぎ、抑えとして活躍を続け、2018年にはセーブ王のタイトルを獲得。2億8000万円で契約を更改し、2019年が始まった。35セーブを挙げ日本一に貢献し、迎えた同年のオフ。「4年、18億円超」という大型契約を結んだ。森にとって、1つの“夢”が叶った出来事でもあった。

当時6年目…FAに現実味も「福岡が好きなので」

ソフトバンク時代の森唯斗【写真:荒川祐史】
ソフトバンク時代の森唯斗【写真:荒川祐史】

広島との日本シリーズ第6戦、ブルペンで「足が震えた」

杉山一樹の表情が「変わりましたよね」

(竹村岳 / Gaku Takemura)