東浜巨は「いい判断を」 有原航平の慰留に全力「残ってもらいたい」…三笠GMコメント

東浜巨(左)と有原航平【写真:古川剛伊】
東浜巨(左)と有原航平【写真:古川剛伊】

徹底した独自取材、データ分析
選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

東浜の今後交渉は…「すでに話はしている」

 日本野球機構(NPB)は12日、2025年度のフリーエージェント(FA)宣言選手を公示した。ソフトバンクからは東浜巨投手が国内FA権を行使。海外、国内を合わせて8人の選手がリストに名前を連ねた。ソフトバンクの三笠杉彦取締役GMが同日午後、取材に対応。東浜投手に関する見解や来期以降のチーム編成について語った。一問一答は以下の通り。

――東浜投手について。球団として宣言残留を認める方針は変わらないか。
「そうですね。選手の権利ですから。本人もよく考えて宣言されたのかと思います」

――東浜投手のこれまでの働きぶりはどう評価している?
「長くホークスに貢献をしてくれた選手です。彼と直接話したわけじゃないですが、いわゆる登板機会であったりだとか、(東浜投手にとっての)チャンスだったりを考えると、他の球団の話も聞いてみたいと思ったのではないかと推測はします。FA権は本人が持っている権利なので。僕らとしても当然、長く貢献してくれた選手として残ってほしいという思いはありますけれども。色々と話を聞いて、いい判断をしてもらいたいなと思います」

――残留交渉は今後する予定か?
「特に今から改めてというよりは、すでに話はしていますので。『明日から残留交渉をします』とか、そういうことはないです」

――FAのテーブルに乗った選手の調査は。
「もちろん調査はしていくという感じですね。特にコメントはありません」

世代交代に言及「ベテランに代わる若手が」

――去年は課題が投手陣という話もされていた。今年の補強ポイントは?
「(今年は)本当に投手も野手も頑張ってくれました。いわゆるFAとか関係なく、全体的なテーマとして、今年はポジションは関係なく中堅、若手の底上げが図れたと思いますので。そこを来年の中軸としながらも、今の野村(勇)君や柳町(達)君といった年代よりも下の選手が出てくるような年になったらいいなと思っていますので。今年育った中堅の選手が中心となりながらも、長く支えてきたベテラン選手に変わる若手が出てくるかというのがテーマかなと思っています」

――世代交代を進めていく。
「そうですね。野手、投手のバランス的にどうこうというよりかは、徐々に世代交代を図っていくこと(が重要)かなと認識しています。それは別に来年1年というよりは、この先2年、3年のテーマかなと思います」

――FA戦線に乗り出す可能性は。
「調査はします」

――有原航平投手はFA公示選手に名前がなかった。
「そうですね」

――球団としても慰留していく。
「はい。残ってもらいたいなと思っています」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)