「チームのためにお前を怒る」 東浜巨の野球人生…葛藤と苦悩の中で貫いた“美学”

  • 記者:竹村岳
    2025.11.09
  • 1軍
グラウンドに一礼する東浜巨【写真:竹村岳】
グラウンドに一礼する東浜巨【写真:竹村岳】

国内FA権の行使を表明…1軍では7試合に登板して4勝

 諦めることだけは絶対にできない。ホークスのために身を粉にしてきた13年間。今度は自分のためだけに、大きな決断を下した。「葛藤なら、毎日あります」――。東浜巨投手は、知られざる苦悩を打ち明けていた。

 9日、東浜はみずほPayPayドーム内の球団事務所を訪れ、国内FA権を行使する申請書類を提出した。2025年のレギュラーシーズンは7試合の登板にとどまり4勝2敗、防御率2.51。ウエスタン・リーグでは防御率1.85と、まだまだ戦えることはしっかりと証明してきた。2012年のドラフト会議で1位指名を受け、亜大から入団。2017年には最多勝を獲得した背番号16は「本当にギリギリまで悩みましたけど、やっぱり一番は出場機会。まだまだ投げたいという気持ちがすごく大きいです」と決断の理由を口にした。

 今シーズンのほとんどをファームで過ごした。なかなか1軍から声がかからなくても、自分が腐ってしまえば後輩に影響を与えてしまう。“背中”を見せることを強烈に意識した1年だったが「態度に出さない」というのは、口で言うほど簡単ではなかった。さまざまな気持ちを抱えながらも、常に思い浮かべていたのは、お世話になった数々の指導者の存在だった。

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取材に対応する東浜巨【写真:長濱幸治】
取材に対応する東浜巨【写真:長濱幸治】

沖縄尚学から亜大へ…支えてくれた数々の指導者

(竹村岳 / Gaku Takemura)