笹川吉康に「自分を苦しめて欲しくない」 斉藤和巳監督が見た姿…称賛した19歳のプレー

斉藤和巳監督【写真:森大樹】
斉藤和巳監督【写真:森大樹】

先発・安徳駿は5回1失点の好投

 ソフトバンクの2軍は25日、秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」の阪神戦に2-1で勝利した。打線は1点ビハインドで迎えた6回に笹川吉康外野手の適時二塁打で同点に追いつくと、8回にはイヒネ・イツア内野手の適時三塁打で勝ち越しに成功した。先発の安徳駿投手は5回1失点の好投。6回以降は村田賢一投手、岩井俊介投手、宮崎颯投手とつないで無失点に抑えた。指揮を執った斉藤和巳3軍監督の主なコメントは以下の通り。

――安徳駿投手は5回1失点。ドラフト3位として入団して1年が経ったが、どう見ている?
「春先と比べたらもちろんスピードも上がっているけど、それは夏場に2か月くらい試合から外れて、トレーニングを積む時間をもらってのことなので、上がっていて当然。それを1年間コンスタントにどうやってやっていくのか。この先どういう方向でいくのか、周りが見てどういうピッチャーなのか、どういう勝負の仕方ができるピッチャーなのかということをより本人の中でも明確にしていかないと。バッテリーの(投球の)組み立て等も変わってくるので」

――6回1死二、三塁で一塁への内野ゴロをザイレン選手がホームへ送球し、アウトにした。
「まあ簡単なようで、緊張感のあるプレーではあるんでね。ベンチに帰っても周りから『ナイスプレー』と声をかけてもらえるようなプレーだったと思います。個人的には全然イージーかなと思いますけど、練習の成果がしっかり出てきている感じはしましたね」

――広瀬結煌選手の守備も良かった。
「良かったですね。ボールの入り方とか。横で高田(知季)コーチも『いい入り』とか『いい感じに捕れた』とか言ってました。俺は(内野守備の)専門ではないですけど、見ていても今年の中では良い守備をしていたなという感じはしました」

――記録は安打となったが、佐倉侠史朗選手が三塁への飛球を捕球できないシーンがあった。
「あのフライね。あの後、元気がなかったので。『切り替えろ』という話はしました。彼も守備は去年からずっと見ていて成長はしているんですけど、きょうの失敗を(糧に)また練習するしかない。打つことを期待されているバッターではあるけど、守備に関しても走塁に関しても結構率先してやれている選手。着実に上手くなっているので、ああいうミスが少しずつ減ってくれればなと。まだ育成選手なので若干許されるところはありますけど、これが支配下選手となるとそういうわけにはいかないですからね」

――笹川吉康選手が6回に適時二塁打。良い場面でタイムリーが出た。
「そうですね。彼は色々と考えてしまうタイプなので、ああいう1本が彼にとって大きかったりする。ただあれだけじゃ満足しないタイプなので、そのあたりが難しいですよね。自分の中ではもっとできるという部分があったり、もっと上を目指しているとか、そこはいいところでもあるけど。でも見ていても、そこであまり自分を苦しめてほしくないなという感じはしますね」

(森大樹 / Daiki Mori)