好投が続く木村大への“要望”
ソフトバンクの2軍は6~9日、秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」の第1クール4試合を4連勝した。11日の第2クール初日、オイシックス戦(生目第2)は、雨天コールド。このタイミングで小笠原孝2軍投手コーチ(チーフ)に投手陣の“最新評価”を聞いた。木村大成投手が取り組む課題と収穫とは……? 宮崎颯投手には“本来の武器”の復活を期待しました。
会員になると続きをご覧いただけます
続きの内容は
木村大成投手が取り組む「課題と収穫」
宮崎颯投手が取り戻すべき「本来の武器」
東浜巨投手に必要な「微調整」
――8日の楽天戦で先発した木村大成投手は3回無失点。全体的な投球はどう見えた?
「真っすぐの出力に関しては、もう少し出るのかなとは思いました。けど、スライダーとツーシームが良かったですね。右バッターの外へのツーシームが収穫でした」
――被打率が高い左打者は引き続き課題?
「もちろん。こちら側からの要望として、ツーシームを左バッターにも投げられるようになって帰ってもらうという目的を持ってやっています」
――8日の楽天戦で宮崎颯投手は2回4奪三振無失点。制球面は課題として残る?
「もちろん課題としてあります。でもまずは、前投げていた本来のチェンジアップに戻すことです。精度を上げてなんとしてでも空振りが取れるボールにするという目標でやっています。左バッターにはスライダーでも空振りが取れるように」
――1軍から戻ってきて苦しんでいた。元々あった武器を取り戻すことからになる?
「プラスでもう1段階(全体的な)精度を上げるということですよね。絶対的な武器を作って帰るようにという感じです」
――調整の投手も多い。全体的に投手陣に求めることは?
「(1軍の)居残りがかかってる選手もいますし、やるだけですよね。特に何かして欲しいとかはないです」
2回2失点の安徳は「気にする必要はない」
――9日の中日戦で先発の安徳駿投手は2回途中2失点で降板した。
「真っすぐの質は悪くなかったです。ポテンヒットが多く、芯に当たって弾き返されたとかではなかったので、気にする必要はないと伝えました。打たれるのはいいので。打たれたくないから変に細かいところを狙って、カウントを悪くしたりしないようにというのは伝えましたね」
――6日に出場選手登録を抹消された大江竜聖投手は、9日の試合で1イニングを投げて1失点。
「彼の課題は左バッターなので。その日は良くなかったですけど、(タイムリーを打たれたのも右打者なので)あまり気にしてないというか。その前(7日)の登板では、真っすぐが良くなっていた。前回(9日)の登板は下半身と手のタイミングが合わず、上から叩きすぎたと言っていた。そこが自分の位置でしっかり投げれるようになれば、またボールも結果も変わってくるのかなと思います」
――11日のオイシックス戦では、東浜巨投手が中澤恒貴選手に2ランを打たれた。
「巨の場合は任せているので何の心配もしていないです。(球速の)数値と感覚の違いを確認しておいてというだけで、別に真っすぐの質自体は悪くないです。微調整ができる選手なので心配はしてないです。あとは右バッターのインサイドへのシンカーをいかに投げきれるかという精度の話はしました」
(森大樹 / Daiki Mori)