先発・安徳に求めた変化「もっと…」
ソフトバンクの2軍は9日、秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」の中日戦に5-3で勝利した。初回に山本恵大外野手の右前適時打で先制。その後に逆転を許したが、2点ビハインドの7回に井上朋也内野手の2点三塁打で追いつくと、秋広優人内野手の犠飛などもあって一挙に4得点を奪った。
先発の安徳駿投手は2回途中2失点と苦しんだが、その後は7投手のリレーで中日打線を1失点で抑えた。指揮を執る斉藤和巳3軍監督の主なコメントは以下の通り。
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続きの内容は
斉藤監督が安徳投手に求める「さらなる変化」とは
川村友斗選手の「危機感」を力に変える秘訣
細川コーチから斉藤監督への「異例の要望」の全貌
――先発の安徳投手は2回途中6安打2失点で降板。苦しい投球に映った。
「1回少し試合間隔を空けているからね、トレーニングに集中して。その前は結構見ていたから、その時に比べたら球の質は良くなっている。特に真っすぐのキレは、前回よりも少し良くなっているかなっていう感じはする。あとはトータルの精度。どういうボールでカウントを整えていくか、自分自身どういうピッチングをしたいのか。どういうアウトの取り方をしたいのか、状況によっても変わってくると思う」
「三振を多く取るピッチングは、今のボールではなかなか厳しい。本人も分かっていると思うので。今後どういう方向性で自分がプロで生きていきたいのか。人に言われてやっていくのではなく、自分でどういうピッチャーになりたいのか、少しずつでも明確にしていく必要がある」
「見ていてもどうしたいのか伝わってこない部分もある。ただマイナス部分だけではないので。しっかりトレーニングをしたというところ。ボールの質の変化は感じているので。ただ変化して当たり前だけどね。それくらいの期間はもらっているので。もう少し、色々といい方向に変化していかないと」
川村に消して欲しくない「持ち味」
――川村友斗選手は1安打1四球2盗塁。積極性もあり、良い結果が出ている。
「きょうの試合に限っては、内容のある打席も多かった。走塁も内容があったので。本人が危機感を持っているということもすごくいいことなので。でも、その危機感が逆にマイナス方向に行かないようにコントロールしてほしいなと思うね。その危機感で自分のパフォーマンスを出しきれないのではなくて。危機感は危機感として置いておいて、グラウンドに出たらどれだけアグレッシブにやれるか。そういう持ち味の選手だと思うので。自分の持ち味は消してほしくない」
――大友宗選手は8回まで7人の投手をリードした。
「細川（亨）2軍バッテリーコーチから『1軍のピッチャーを捕らせたい』という要望があってね。最後少し（加藤）晴空にも被らせたけど。やっぱり経験。大友も年齢は上ですけど、1年目なので。逆に1年目なので、色々と経験をさせてもらえる。経験できる時間があるのであれば、させるのはこちらの仕事の1つなので。その経験をどう生かすかは、もう大友次第なので」
――育成の広瀬結煌選手や加藤晴空選手には、この経験をどのように生かしてほしい？
「やっぱり上のレベルでやることで、より自分の課題は明確になってくるので。3軍でずっとやっていて、そういうチャンスをもらえる選手は何人もいたので。その課題を今後どう克服していくかが大事なので。それは2軍選手も一緒やけど。そういうところはこの時間で経験したこと、感じたことは大事に持って帰ってほしいかな」
（森大樹 / Daiki Mori）
