食堂に集めたナイン 「俺は腹括ったからな」4番を託した指揮官の信念…2軍最終戦の舞台裏

  • 記者:竹村岳
    2025.09.29
  • 1軍
9回に空振り三振に倒れベンチに戻ってくる笹川吉康【写真:竹村岳】
9回に空振り三振に倒れベンチに戻ってくる笹川吉康【写真:竹村岳】

中日に3連敗を喫して痛恨のV逸

 敗れてもなお、指揮官の表情は清々しかった。ホークス2軍は26~28日のウエスタン・中日戦で痛恨の3連敗を喫し、3年連続のリーグ優勝を逃した。28日の敗戦直後、ナゴヤ球場の食堂にナインを集め、思いを伝えたのは松山秀明2軍監督だった。「優勝できなかったのは僕の責任。ここまで争えたのは選手たちが頑張った結果なので」。全てをぶつけた最後の一戦。指揮官があえて重圧を背負わせたのは、笹川吉康外野手だった。

 3連戦で1つでも勝てば3連覇が決まるという状況から、ひっくり返された。1-2で敗れた28日の試合後、選手たちはタクシーに乗り込んで球場を後にしていく。グラウンドで行われた優勝セレモニーの歓声が、一塁ベンチにも聞こえてきた。

 試合前に松山監督は選手を集めて、こう訓示した。「やりたくてもできない経験。こういう緊張感も楽しめるように。泣いても笑ってもシーズンは終わり。この1試合、自分たちがどれだけ力を出せるか。楽しく終わりましょう。結果は僕の責任なので。やるべきことをやってください」。力強いナインの返事とともに、輪が解けていく。そして、指揮官は笹川だけを呼び止めた。自分自身の“決意”を伝えるためだった。

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この先で分かる3つのこと

・笹川を4番に置いた指揮官の「真意」
・育成の鍵を握る若手投手の「課題」
・V逸から見えた、ホークスの「未来」

笹川吉康は2軍で本塁打&打点の2冠

投手起用では若手コンビに“リベンジのチャンス”

(竹村岳 / Gaku Takemura)