ホークスの2軍は21日、ウエスタン・阪神戦に3-7で敗れた。この日は本拠地・タマスタ筑後での今季最終戦。試合後にはスタンドを埋め尽くしたファンを前に、松山秀明2軍監督がリーグ3連覇を力強く誓った。取材に応じた松山2軍監督の主なコメントは以下のとおり。
――今日の試合を振り返って。
「最終戦でしたからね。筑後のファンの皆さんに勝利を届けたかったですし、最後に勝って終わりたかったです。ですが、選手も粘りは見せてくれましたからね。また遠征で頑張ります」
――ウエスタン・リーグの3連覇もかかっているが、2軍は育成の場でもある。改めてどのように考えているか。
「優勝をする、優勝ができるっていうことに関しては、選手たちが僕たちの起用に応えて、成績を残してくれると、自動的に試合は勝てることが多いです。今、優勝を狙える位置にいられるっていうのは、本当に1年間選手たちが僕たちの起用に応えてくれた結果なので。今こういう状況であることについて、選手には感謝したいです」
――23日からはオリックスとの直接対決。優勝を狙う戦い方になりますか?
「前回の中日との直接対決の時に、『今年に関しては優勝するぞ』と強い思いを前面に出したんですけど、あまり効果的ではなかったです(笑)。去年はそれがすごく効果的で、力を出せる選手が多かったんですけど。今年に関してはプレッシャーをかけすぎると、そのプレッシャーに押される選手もたくさんいるので。だから今年はもう、言葉には出さないです」
――残り6試合で選手たちに求めることは?
「いや、もう普段通り。1年間やってきた事を、勝つためにやってほしい。これは選手のミーティングでも伝えたんですけど、勝つために良い成績を残してほしいわけではない。良い成績を残すことによって、自分の評価が上がります。選手個々のね。自分の評価を上げるために、良い成績を出してほしい。だから、そこの意味が違う。自分のために良い成績を出してくれ、と僕の方からアプローチしています。勝つ負けるに関しては監督の責任でもあるし。選手がやれることは、与えられたチャンスで僕たちにアピールして、1軍に行けるように成績を残していく。単純明快なことでいいと思うので。その結晶をチームの勝利に結びつけていくのは僕の仕事なので」
――タマスタ筑後開催の来場者が12万1160人で過去最高に。
「おお、すごいですね。それを今初めて聞いたんですけど、たくさんの人に喜んでいただけることが、僕たちにとっては全てなので。お客さんに見てもらって、応援してもらえて、僕たちが存在しているわけなので。その喜びや感謝っていうのは本当にあります」
――柳田悠岐選手がきょうは自主練習。遠征には?
「遠征に行く、行かないはコンディションの判断で。どうなるかわからないです。もうあれくらいの選手になれば、本人の意志を優先していく立場ではあるので。そこはもう1軍の組織と、彼の立場で決まっていくことなのでね。コンディショニングを優先していくのが、僕らのできる仕事なのでね」
――2軍監督として柳田選手がベンチにいることでの雰囲気や、感じる部分は?
「やっぱり明るいです。明るいし、元気だし。良い意味で、少年のような野球選手。大袈裟でもなんでもなくて、僕は本当に柳田がチームの宝だと思っています」