“定位置”に選手会長の名前がなかった。緊迫した投手戦の末に1-0で競り勝った10日の日本ハム戦(みずほPayPayドーム)。周東佑京内野手はベンチ入りしたものの、出場機会はなかった。小久保裕紀監督は「明日もスタメンは難しいでしょうね。抹消はしない方向で考えています」と言及。試合後に取材対応した周東は、現状をありのまま語った。
「もろもろのコンディションを踏まえてってことにしておいてください」。そう口にしながら、周東は努めて明るく報道陣の前に現れた。「きょう球場に来てから『うーん』という感じだったので……」。フル出場した前日9日の試合後は、「普通まではなかったですけど、(プレーが)できない感じでもないかな」という感覚だったという。
昨年11月に左膝を手術すると、4月下旬には右腓骨を骨折し、戦列を離れた。さらに開幕から腰の痛みにも悩まされるなど、満身創痍の状態が続いている。「根本は治っていないので」。本人も万全でないことは認める。
一方で、10日の試合については「1打席だけってなったら全然いけた感じはあります」と強調。「現に昨日まで普通に動けていましたし。きょうが特別良くなかったっていうだけで、また明日になったら普通に動けるかもしれないですし」と見通しを口にした。
日本ハムとの3連戦ラストとなる11日に向けては、「劇的に(症状が)良くなったら出たいです。まあ、明日(11日)もいける準備だけはしていきたいです」と意気込んだ。「毎年この時期になって、やっぱり蓄積してくるので。みんな疲れているでしょうし、何かしらある中でやっているので」。選手会長は真っすぐと前を見据えた。