宮崎颯が我に返った言葉 「当たっていけ」を自分流に“変換”…「自分のケツは自分で」

マウンドでかけられた“言葉”で取り戻す姿
絶体絶命の場面でも気持ちだけは負けなかった。5日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)、3点ビハインドの8回にマウンドへ上がったのが宮崎颯投手だ。この日が支配下登録後、2試合目の登板。初登板となった8月3日の楽天戦(みずほPayPayドーム)では安打を許しながらも後続を併殺で切り抜け、無失点デビューを飾っていた左腕。この日こそ打者3人でぴしゃりと抑え、9回の攻撃に勢いをつけたかったが、そう甘くはなかった。
マウンドに上がった宮崎は、いきなり連打を浴びた。さらに送りバントの処理では、自らの悪送球で無死満塁のピンチを招いた。このまま崩れてしまうのか――。そう思われた中で、倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)がマウンドへ歩み寄った。この時の言葉が、左腕の投球を劇的に変えた。
「腹をくくれ」で奮い立った闘争心
(飯田航平 / Kohei Iida)