栗原陵矢が直立不動…直前までノリノリも「態度変えるタイプかい!」 目の前に現れたのは?

川瀬晃が常に考える「だったらどうするかな」

 5月に入り4連勝と少しずつ勢いに乗ってきたホークス。ここでは、選手たちの素顔が見えるエピソードを6個、ご紹介します。栗原陵矢内野手が、周囲から猛烈にイジられた理由が。育成右腕が徹底的に警戒していたのは“周東”? 長谷川威展投手は何気ない“術後初”を明かしました。

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23日のオリックス戦、試合前に川瀬晃内野手が顔を合わせたのが、川島慶三打撃コーチだった。ルーキーイヤーから成長を見守ってもらい、自分自身も追いかけてきた憧れの存在。「今も生きていること(教え)ばかりですよ。準備にはじまり姿、行動まで……。ああいう存在になりたいという思いは、今も変わらないです」と背筋を伸ばした。プロ10年目、川瀬自身も欠かせない存在としてチームに貢献し続けている。「『慶三さんだったらどうするかな』とかやっぱり考えますし、途中からでも、自分にできることをしていきたいです」と、笑顔で話した。

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藤原大翔投手が24日、群馬ダイヤモンドペガサスとの3軍戦に先発。3回無死一塁で、3度の牽制を入れた。相手の一走の名前は周東龍輝内野手。「名前が速そうやなって。警戒しちゃいました」と振り返った。

「かわいいだけじゃだめですか?」を踊った助っ人選手

25日の群馬ダイヤモンドペガサスとの3軍戦。試合前、CUTIE STREETの「かわいいだけじゃだめですか?」が流れていた。佐倉侠史朗内野手と一緒にベンチで踊っていたのはデービッド・アルモンテ内野手。「何を言ってるかはわからないんですが、日本の曲を聞くとテンションが上がります」。17歳のドミニカンを虜にする日本のアイドル、恐るべし……。

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4月30日にタマスタ筑後で行われた阪神との2軍戦。途中出場から2安打を放ち、打率を5割に乗せたのは山本恵大外野手だった。「(阪神の)椎葉(剛投手)を打てたのが嬉しいです」。その言葉を聞いた川口冬弥投手は「君ならいつまでも打てるよ」と柔らかな笑みを浮かべた後、「徳島コンプリートやん」と口にした。川口と椎葉はともに四国IL徳島出身。「僕も去年(山本に)めちゃくちゃ打たれたんですよ。阪神の工藤(泰成投手)も徳島なんですけど、打たれてました」。意外な”キラーぶり”を明かした右腕は、この日も1回無失点で9試合連続無失点を継続中。山本とともに、好調を持続してもらいたい。

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長谷川威展はギプスも取れて回復途中

4月30日、チームは借金5で迎えたこの日。試合前練習にスピーカーを持参してきたのが栗原陵矢内野手だった。「やっぱり気分が違いますね!」。今宮健太内野手も口笛を吹くなど、ナインにも影響を与えていたようにも見える。そんな栗原が急に音楽を止めたのが、王貞治球団会長がグラウンドに登場した時だった。直立不動で挨拶をしていたが、周囲からは「態度変えるタイプかい!」と猛烈にイジられていた。そして、さすがは王会長。「こういう時は、空元気でもいいから明るくやらないと」と、栗原の“工夫”をすぐさま受け入れていた。

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左肘のトミー・ジョン手術を受けた長谷川威展投手。リハビリ組管轄ではあるものの、軽いジョギングなど、まだまだ慎重な日々を送っている。28日、室内練習場のクラブハウス前で話をしていると、左腕はふいに腕を組んだ。「今しれっとこれしてますけど、“術後初腕組み”ですよ。今までは組めるまで肘が曲がらなかったんですから」。復帰に向かってまた少し、小さなステップを踏んだ。

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(鷹フル編集部)