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28歳になるシーズンを迎え、若手から中堅の域に差し掛かる。津森宥紀投手は大津亮介、長谷川威展両投手らと“津森軍団”を結成し、後輩の面倒を見ている。「色々何でも言いやすい立場にいるので」。プロ5年間で214登板をマークしている右腕は、先輩と後輩の良き“橋渡し役”となっている。
同期の大関友久投手も「色々な人の事を受け入れて面倒見が良い」と話すように、先輩後輩に関わらず良好な関係を築く。「年齢的にも中堅ぐらいだし、1年目からその上の人らとも一緒にやらせてもらってたから」。受けてきた恩を後輩に還元する。
“津森軍団”の加入条件は「飯をしっかり食えることです」。大津も当初は少食だったというが、加入して食事の量も大幅にアップした。ともに食事やゲームを楽しむ仲。「気持ちが強いことは大事です。あとは、和気藹々と楽しく。そんなに気を遣わずに」と明かす。
大津、長谷川以外にも、2年目の岩井俊介投手や育成の宮里優吾投手が“新加入候補”だという。「宮里が良いキャラしてますけど(笑)」。一方で支配下登録された場合、ポジションを争う可能性も。「自分にもライバルがいっぱい増えてくるのでどうなるかわからないです」。シビアな争いには負けるつもりはない。
2024年には48登板で防御率2.13。数字を見れば好成績だが本人にとっては悔しいシーズンだった。8月は10試合に登板して防御率6.43。8月28日のオリックス戦(長崎)では、7回2死満塁から登板して3連続押し出し四死球を与え、マウンドで今宮健太内野手からゲキを飛ばされた。そのまま2軍降格となった。
「どうしてもいつも開幕にだけ合わせてシーズンを回っていたので」。オフの過ごし方も変え、今季は沖縄・石垣島でロッテ・益田直也投手らと自主トレ。1日計10キロ以上のランニングをこなすことも。「本当に疲れてきても全然その持続できる体の強さや体力をもっとつけようかなと」。キャンプでもランニングを継続し、「もうしっかり動けている」と体の変化も実感する。
今季の目標は50登板以上、30ホールド以上を掲げる。今年1月には第2子が誕生。球団、家族、軍団と3本の大黒柱を担い、1年間を戦い抜く。