周東佑京&正木智也が明かす“ドラフト秘話”…寮で見守った指名「社会人に行けばいいか」

ソフトバンク・周東佑京(左)と正木智也【写真:荒川祐史、編集部】
ソフトバンク・周東佑京(左)と正木智也【写真:荒川祐史、編集部】

周東&正木が振り返るドラフト…指名漏れなら「何も決まっていなかった」

 24日に開かれる「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」。鷹フルでは選手に自身の“ドラフト秘話”を明かしてもらいました。育成入団から出世街道をフルスピードで駆け上がってきた周東佑京内野手は、別の“進路”も考えていたといいます。正木智也外野手が口にしたのは、「プロ1本」だったからこその不安でした。

●周東選手(東農大北海道オホーツクから2017年育成ドラフト2位指名)

――ドラフトで指名を待っていた時の心境は?
「何も考えてなかったです。指名されればいいなって」

――どこで指名を待っていた?
「寮にいたので。1回寮に帰って、指名があって(大学に)戻って会見って感じでしたね」

――ドラフト当日はどんな思いで過ごしていた?
「別に何も。(プロに)行ければいいなと思いましたけど。行けなくても社会人に行けばいいかって感じだったので」

――ドキドキとかは?
「なかったですね、全然。本当に何もしてないです」

――テレビで見てた?
「テレビで見ていました。支配下(の指名)が終わって、なんかネット中継みたいな。支配下が終わったら一度(テレビでの放送が)切れるじゃないですか。で、『(育成で)呼ばれたら呼んでください』みたいな感じ」

――その時は周りに誰がいた?
「自分の部屋で後輩としゃべっていました」

――ホークスから事前に獲得したいという話はあった。
「100(%)ではないじゃないですか。そう言われても、口約束とかあるし。100じゃないから。獲りますよって言っても獲らない場合もあるじゃないですか。だから別に鵜呑みにすることもなかったし」

――そういう話も聞いたことはあった?
「みんなそんなんばっかじゃないですか。そんなんばっかだと思うので。年上の人も、下のほう(順位)で呼ぶって言われて、上の方で呼ばれた選手もいたし。だから、別に呼ばれるんだったら呼ばれるし、呼ばれないんだったら呼ばれないし、って思っていましたね」

――プロでやっていける自信はあった?
「自信は別になかったです。普通に頑張れば(支配下になれる)とは思いましたけど。実際に(ホークスへ)入ってみた方がレベル高いなと思いましたし。中にいた方がやっぱレベル高いなと思いましたね」

――ホークスのイメージはあまりなかった?、
「なかったですね。大学は北海道だったし、高校は群馬だし。全然イメージはなかったです。ただ、日本シリーズにいつも出ていたので。強いなぐらいしか思わなかったですね」

――福岡の印象もなかった。
「ないです。初めて来たので」

――指名されて「よっしゃ」って。
「そこはありましたね」

●正木選手(慶大から2021年ドラフト2位指名)

――ドラフト当日の思いは?
「僕は(進路が)プロ1本だったので。選ばれなかったらどうしようっていう不安はありましたね。ただ、自分で球団を選べるわけでもないので。どこにいくのか楽しみでもありましたし。不安もありました」

――指名漏れしていた場合は何も考えていなかった?
「一応話自体はありましたけど、何も決まってはいなかったですね。もしダメだったらみたいな話は軽くはありましたけど、基本はプロ1本でっていう感じだったので」

――指名された時はほっとした気持ち。
「ほっとしましたし、嬉しかったですね、素直に」

――不安もあった。
「もちろんありましたね。選ばれるかどうかの不安と、どこにいくかっていうのは楽しみでもありましたけど、不安も同時にありましたね」

――ホークスのイメージは?
「強いイメージがすごくあったんで。(試合に)出られるかなっていう不安はありましたけど。福岡は1回も行ったことがなかったので。福岡っていう土地に行けるのはすごく楽しみでしたね」

――会見で何を話したかは覚えてる?
「全く覚えてないです(笑)。緊張していたのもありますけど、全然覚えていないです」

――ドラフト会議は結構見るタイプ?
「いつも見ますね。1位はもちろん、2位以下もテレビでは見なくても、速報とかでずっと見るようにはしていますね」

――気になる?
「ドラフト候補とかの映像とかを見るのが結構好きなので。知ってる人もいたりだとか、この人ここ(の球団に)行くんだとか。面白いですよ。普通にドラフト見るのが好きで。普通に楽しんで見ていますね。もちろんホークスだったら、やっぱり(自分と)同じポジションの人が入ってきたら気になりますし。そういう感じで見てます」

――過去のドラフトで気になった年はある?
「最近はないですけど、僕が高校3年の年は(日本ハムの)清宮(幸太郎)とか、(ロッテの)安田(尚憲)とか、(広島の)中村奨成とかいたので。それは覚えてますね。やっぱり、その3人が僕の代ではすごかったので」

――ドラフト前日には髪を切ったりした?
「行きました! 映像が残るかもしれないと思って。大学の時に通っていたところに、チームメート3人で車に乗っていきましたね」

――ドラフトの話になった?
「いや、そこは覚えてないですね」

――ドラフト後は反響もすごかった?
「地元の友達とか、高校や大学の友達はすごく連絡をくれました。それはうれしかったですね」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)