近藤健介の“リアルな現状” 1か月での復帰「普通じゃない」…首脳陣も驚く主力の“覚悟”

  • 記者:長濱幸治
    2024.10.18
  • 1軍
勝ち越し2ランを放ったソフトバンク・近藤健介【写真:冨田成美】
勝ち越し2ランを放ったソフトバンク・近藤健介【写真:冨田成美】

日本シリーズ進出に王手をかけた決勝2ラン…監督室で決まったCS出場

 万全には程遠い状態を、強靭なメンタルでカバーした。17日の「2024 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第2戦、決勝打を放ったのは近藤健介外野手だった。1点を先制され直後の初回、山川穂高内野手の適時打で追いつくと、なお2死一塁で加藤貴の直球をフルスイング。完璧な手応えを残した打球は右翼席に突き刺さった。右足首の故障から復帰後、初となる2ラン。「アグーさん(山川)が打ってくれたんで楽に打席に立てましたし、その勢いのまま打てたかなと思います」と笑みを浮かべた。

 グラウンドに立つことすら、危ぶまれるほどの状態だった。9月16日のオリックス戦。二盗を試みた際に右足首を痛め、「右足関節捻挫」の診断を受けた。23日の同戦でリーグ優勝を決めた際には松葉杖をつきながら京セラドームのグラウンドに現れた。ビールかけには参加したものの、「(ビール)2本くらいで帰りました」とすぐに会場を後にした。全てはCSに間に合わせるため、治療を最優先にした近藤の判断だった。

 日本シリーズ出場に王手をかけたCSファイナル第2戦後、小久保裕紀監督は殊勲の一打を放った近藤についてこう口にした。「怪我の具合からいうと、驚異的な回復じゃないですかね。一番気にしていたのは、今後の野球人生に影響があるか、ないかというところだったので」。初戦を翌日に控えた15日には監督室で2人きりで話し合い、出場を決めた。故障の程度はどれほどのものだったのか。首脳陣の言葉から「リアルな現状」に迫った。

京セラドームで松葉杖をつくソフトバンク・近藤健介【写真:小池義弘】
京セラドームで松葉杖をつくソフトバンク・近藤健介【写真:小池義弘】

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)