倉野コーチとオスナの“相互理解” 「確実に上がってきているというのがお互いの評価」

ソフトバンクのロベルト・オスナ(左)と倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)【写真:荒川祐史】
ソフトバンクのロベルト・オスナ(左)と倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)【写真:荒川祐史】

交流戦明けにローテ再編 21日ロッテ戦からスチュワート→大津→モイネロ

 ソフトバンクは18日、みずほPayPayドームで先発投手練習を行った。練習を見守った倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)は、交流戦明け初戦となる21日からのロッテ3連戦で先発ローテの再編を明言。守護神のロベルト・オスナ投手については「状態は確実に上がってきた」と期待を寄せた。コメント全文は以下の通り。

――交流戦明けの先発ローテは。
「(21日の)北九州はカーター(スチュワート・ジュニア投手)からスタートします。22日が大津(亮介投手)、23日が(リバン)モイネロ(投手)ですね」

――モイネロ投手はここまでカード頭の金曜日を任せていた。
「ちょっと間を空けたいというのもあったので。ちょうどこのタイミングかなと。ただ1週間空けてしまうのはもったいないというか、そこまでは疲労もたまっていないので。ただ中6日でいくのと、(登板日が)2日伸びるのとでは、やっぱり疲労の回復は全然違うので。選手の状態を見て決めました」

——スチュワート投手の起用は天候も要因の一つか。
「それは多少ありますけど、例え金曜日(21日)がドーム(開催)だったとしても、ずらしていましたね。たまたま屋外だったからずらしやすいというのはもちろんあったんですけど、ドームで3連戦だったとしてもローテは変えています」

――その後はまたモイネロ投手をカード頭に戻す形か。
「どうですかね。まだ分からないですね」

――21日は天候が微妙。
「天気だけはどうすることもできないので。誰が投げても、やっぱり難しい。雨が降りそうだからカーターにしたっていうことではないです」

――和田毅投手は登板間隔が空く。状態は。
「昨日もピッチングをしましたけど、いい状態をキープしてくれているので。なかなか他のピッチャーとの兼ね合いで、今は順番が飛んでいますけど。必ず戦力として必要になることには変わりないので。とにかくいい状態をキープしてほしいと伝えています」

――大関友久投手を登録抹消したが、次戦の目安は。
「もう決めています。それを逆算して。その日に合わせてしっかり調整するようにと話はしてます」

――オスナ投手の状態は。
「確実に上がっていると思います。真っ直ぐの走りもそうですし、コントロールの部分においても、少しずつ本来のものを取り戻している。本当に100パーセントかといわれると、もう少し改善の余地はあるなとは思いつつも、かなり本来の状態に近づいてきているので。本人も話していますけど、確実に上がってきているというのがお互いの評価です」

――松本裕樹投手は少し疲労がたまってきた印象がある。
「そうですね。やっぱり徐々に疲れは溜まってきているんですけど、なるべくいい状態で出してあげたいというのはずっと考えていて。ベンチから外したりもしていますけど。やっぱり1番登板数が多かったので。少しずつ疲労を取りながらっていうのはこれからもやっていきたいと思います」

――オスナ投手がこのくらいの時期に状態が上がってくるだろうという予想はあった。
「この時期というよりは、僕はもう少し早く上げてくれるんじゃないかなとは思ってましたけど。まあ、ここっていう計算はないです。1日でも早くという思いでやっていますよ。
結構、登板が空いた時期もあったので。それがなければもっと早く復調していた可能性もありましたけど、そればっかりは計算できないので」

――交流戦まで終え、投手陣の運用はシミュレーション通りきているか。
「シミュレーション通りではないかもしれないですけど、最悪のケースもずっと考えてはいるので。最悪のケースにならなくてよかったなというのはありますよね。すごく困るような状況はなかったので。想定内で収まっているところは、本当に選手の頑張り。こちらとしてはありがたいし、頼もしく見えていますね」

――大きなけが人も出ていない。
「先発陣も大きく崩れる試合っていうのはほとんどなかったので。本当にそれはよくやってくれているなと。誰が投げても試合をつくってくれているので。ただ、これからですね。やっぱり暑くなってきて、今までの勤続疲労がどんどん積み重なってくるわけですから。ここからが勝負じゃないかなと思います」

――ここまで先発投手の球数の基準を120球に置いてきた。疲労を考えて減らすことも?
「100球前後というのはあまり考えていないですね。基本的にいけるピッチャーは120球前後と思っているので。ただ、状態が悪いのに球数だけいかすってことはないです。100球、例えば80、90球でも繋いだ方がいいと判断すれば繋ぐし。多少点を取られても、この状態だったらいけるとなれば、120球いってもらうし。総合的に判断しているので」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)