ソフトバンクの2軍は27日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの阪神戦に5-2で勝利した。先発の和田毅投手が、7回2失点と好投。6回に本塁打を浴びたが、112球を投げて12個の三振を奪った。打線は3回に野村大樹内野手、笹川吉康外野手の連打などで先制。6回に逆転を許したが、7回にリチャード内野手、嶺井博希捕手の適時打で勝ち越した。試合後の松山秀明2軍監督の一問一答は以下の通り。
――3回の1点はエンドラン?
「はい、そうですね。笹川の状態もちょっとよくなかったので、どっかで動いてやった方がいいかなっていうのもあって。でも、なかなかそういうカウントにならなかったので、苦肉の策ですね」
――結構、高めの球をセンターに運んだ。
「あれはボール球でしたけど、よく打ってくれたというか助かりましたね」
――そういう球をコンタクトできるようになったのも成長?
「そうですね。今年は彼もちょっと成長しながら、強引なバッティングじゃなく、ちょっと柔軟性が出てきたというか。それが今日のエンドランにも繋がってるようには思いますけどね」
――正木選手の1本目のヒットはあと少しでホームラン。7回にもヒットが出た。
「1軍から降りてきた時は、そんなに状態が良くないのかなと思いましたけど、この何日間かで感覚がだいぶ戻ってきたというか、綺麗に今日は難しいボールを上手く打ってくれたと思います」
――試合前は監督自ら練習をサポートしながら、声を掛けていた。
「たまたまトスあげる人がいなかったんで(笑)。僕的に見ている彼の感じ的な部分、そういうバッティングの会話をしただけで、大したことは言っていないですよ。これからどうしていくかっていうところの目的とかもしっかり考えることができてきたので、それがちょうど今日の結果に出たと思うので、良かったです」
――どんな内容だったんですか?
「話すと長くなるね(笑)」
――2回無失点の岩井投手はどうでしたか?
「今日は本当によかった。ただ、やっぱりボールとストライクがはっきりしている時があるので、あの辺のところがこれからの課題ですかね」
――柳町選手は同点の7回の2死一、二塁の場面で代打での出場。
「でしたね。本当にあそこで1番頼りになるというか、彼の場合は右でも左でもずっとスタメンで出てきているわけなんで、そこは気にしなかったですけどね(結果は四球)。さすが、やっぱりボール球を振らないですよね」
――コンディションはもう大丈夫?
「そうですね、もう大丈夫ですね。足にちょっと張りがある状態だったんですけど、もうその張りも取れて、普段通りやれます」
――今日はたまたまスタメンではなかった?
「そうです。今日はたまたま、他の選手を出す中で、途中から代打で行こうかっていう話やったんで」
――小久保監督はインタビューで柳町選手は「頭から行く選手」だという話していました。2軍で途中出場のときは、他のメンバーとの兼ね合いからですか?
「それもありますね。2軍なので正直、ずっとレギュラーで選手を使うってことは(あまりない)。他の選手もバランスよく使いたい時もあるので。そこのところで今日はちょっと入らなかったというか、それで代打になった。それも彼にとっては勉強ですし、なかなか代打の経験って少ないと思うので、こういう時にそういう経験をしておくことによって、彼にとってもプラスになるとは思うんですよね」
――他の選手も含め、1軍が調子がいい分、なかなかチャンスが巡ってこない。
「もう本当に1軍の選手は隙を見せないのでね。僕たちは本当にそこは複雑なんですけど、1軍はレギュラーじゃない選手たちも頑張っているというか、成績を残している。そういう中で、なかなか隙を作らないな、と。それはそれで立派なことですよ。でも、こっちはそれを追い続けるしかないので」
――嶺井選手が勝ち越しの適時打。
「ナイスヒットでしたね。」
――嶺井選手も早く上に上がりたい思い。
「もちろん、そうですよね。当然、経験値やったり、彼は1軍にいたっておかしくない選手。本当にああいうところでね、頼りになりますね」