ソフトバンクは5日、敵地・楽天モバイルパークでの楽天戦に6-1で快勝した。打線は初回に柳田悠岐外野手の適時打などで2点を先制。柳田が3安打2打点、山川穂高内野手が2安打2打点をマークするなど、計13安打で6得点を挙げた。投げては先発の石川柊太投手が5回を投げて2安打1失点と好投。津森宥紀投手、杉山一樹投手、又吉克樹投手が無失点で繋ぎ、逃げ切った。試合後の小久保裕紀監督、倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)のコメント全文は以下の通り。
――柳田選手は移動ゲームということでDHも考えられた? 昨日代えられたのが大きかった?
「そうですね。でも、明日はナイター(から)デーなんで、ちょっと考えるかもしんないですけど、まだ確定してないんで」
――石川投手も初先発でいい内容だった。
「春からずっとアピールしてきながら、なかなか登板が決められない中で、今週は有原を1回飛ばして火曜日に持っていこうっていう中での今日の先発で、しっかり結果を出した。節目の50勝でしょ? まだまだ勝ってください」
――かなり高めをうまく使っている印象だった。
「それも春のキャンプから倉野のコーチと、そこの磨きをかけていたんで。彼はもうそういう高め勝負のピッチャーとして、という話をしてましたよね。それがこうやって、やってきたことが実現というか、結果に表れたんじゃないですかね」
――杉山投手は連投。1イニング目は素晴らしかった。
「めちゃくちゃ良かったでしょ? ただ今日はもう戦術的なところで松本、オスナを残したかったので、もう1イニングいってもらったんでね。ちょっと次の回は、でもあそこで点を取られなかったのが成長だと思うし、その前の7回は素晴らしかったんでね」
――甲斐選手、ウォーカー選手にも当たりが出た。
「そうですね。6、7、8、9か。あ、今日は8番(甲斐)は打ったね。栗原の状態がもうちょっと上がってこないといけないですね」
――今日はホームランなしで6得点。
「ホームランは出ないです。こんな寒い、外の試合で出ません」
――今宮選手の交代は。
「休養です」
○倉野コーチ
――今日の石川投手の投球は。
「良かったと思います。こっちがイメージしていた通りのピッチングをしてくれましたね」
――高めをうまく使っていた。
「これはキャンプからずっとやってきたことなんで、石川の一番いい球を使うっていうところは考えてやってきているんで、いろんな攻め方をしていく中で、そういうオプションも増やせたんで、良かったなと思います」
――高めは良くない、と思われがち。メジャーでは高めの真っ直ぐを使う。
「めちゃくちゃ使います。それはバッターのスイングの軌道が違うから、スイングを見て高めを使うっていうのは、よくやりますけど、日本のバッターってそういう人ばっかりじゃないんで、人によりますけどね、使えるのは」
――石川投手の吹き上がる系のボールは高めの方がいい。
「高めだけではないんですけど、そこはもう昔は『高めはなんか駄目』みたいなイメージだったけど、そうじゃないよっていう話はしているので」
――杉山投手も1イニング目は素晴らしい内容。
「もう本当、期待通りというか、これまで通りのピッチングをしてくれているし、2イニング目に少し課題は出ましたけど、でもそれも含めて0点で帰ってきたっていうことが全てだと思うんですよ、今の杉山には。だから、そういう意味では僕はもう今日はすごく高い評価をしています」
――2イニング目は去年までだと崩れそうな展開だった。
「そうですね、その通りだと思います。あそこで粘れたっていうのが彼の成長だと思います」