スカウトも絶賛「なかなかいない」 驚異の170キロ超え…鷹ドラ3は“柳田級”の逸材

ソフトバンク・廣瀨隆太【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・廣瀨隆太【写真:福谷佑介】

試合で計測した打球速度は柳田に次ぐ速さだった

 ソフトバンクは30日、東京都内のホテルでドラフト3位で指名した廣瀨隆太内野手(慶大)と仮契約を結んだ。契約金6000万円、年俸1000万円(金額は全て推定)でサインし「こういうイベントがあるごとにプロになるんだなという自覚、実感が湧いてきている感じがします。(契約金等は)貯金しようと思います」と語った。

 慶応義塾幼稚舎出身で初めてのプロ野球選手となる廣瀨。慶応高、慶応大と“慶応一筋”で育ち、東京六大学リーグで通算20本塁打を放った。秋のリーグ戦を制して出場した明治神宮大会でも準決勝の日体大戦で2本の本塁打を放って、チームを4年ぶり5度目の優勝に導いた。

 実績だけでなく能力も申し分ない。秋のリーグ戦で計測した最高の打球速度は170キロオーバー。プロでもトップクラスに入るスピードで、担当の松本輝アマスカウトによると、ソフトバンクの1軍でも柳田悠岐外野手に次ぐ速さだといい「すごいですよ。170キロを超える選手はなかなかいない。ウチでも超える可能性があるのは柳田、リチャード、笹川くらいしかいない」と目を細める。

 プロ1年目は牧原大成内野手、三森大貴内野手との競争になるセカンドで勝負する。「1年目はまず怪我をしないように、というところかなと思っているので、1軍でもしっかり試合に出て、1年間しっかり怪我をせずにやり切ることをまず目標しています」。激しいレギュラー争いに、チームが渇望する右の大砲が名乗りを挙げる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)