グラウンドの上では年齢なんて関係のないプロ野球の世界ですが、選手たちにとって「同学年」や「同い年」は特別な存在です。よく同級生会を開いたり、付かず離れずの適度な距離感を保っていたり、顔ぶれによって世代の特色が出るものです。
ホークス内で特に個性派が揃っている世代のひとつが「1995年組」。主力も多い中で、彼らの関係性とは――。今回は上林誠知外野手に「同級生を何て呼んでいますか? 何て呼ばれていますか?」と質問。“タメの関係性”を明かしてくれました。
――リバン・モイネロ投手は?
「ティトです。あいつもよく話しかけてくれるんですよ。『元気?』とか。あいつもたぶん分かってくれてるんすよ、今の僕の状況とか。いつも周りには『ウエバは何年後かには日本代表の選手になってるだろうから』みたいなことも言ってくれるし。まあ、僕が活躍している時代を知っているんで、あいつは。日本語もうまいし、だから意外と絡みが多いっす。結構、気を遣ってくれますね」
――椎野新投手は?
「新(あらた)です。新は朝倉未来(格闘家)が好きなんですよ。格闘技系の話はよくしていて、ブレイキングダウンの話とかはするし、子どもがいるんで子どもの話とかはしますね。でも、やっぱり身長が一番デカい印象(笑)」
――古川侑利投手は?
「侑利ですね。楽天時代に対戦したことがあって、同い年っていうことも知っていて、(当時からの)イメージ通りかなっていう感じです。ホークスに来てしゃべってみても、可もなく不可もなく普通に絡めるって感じですね。それこそきょうも風呂で会話しました。高速道路でよく会うんですよ。『あ!? また侑利や!』みたいな。2日連チャンで会っていて、行くタイミングが一緒だから、この時間に出てるんだみたいな話をしました」
――渡邊佑樹投手は?
「佑樹です。最近話した話題は高校野球ですね。仙台育英高校の話をしました。あいつも(前所属が仙台が本拠地の)楽天だったんで。(今夏の甲子園1回戦の)浦和学院との試合の話とかをした記憶があります。2階のトレーニングルームで。意外と近くにいれば話すし、話しかけてもくれるっていう感じです。見た目は口数が少なそうですけど、意外となんか絡んでみたらしゃべりそうだなって思います。侑利も楽天だったんで、結構2人でいるイメージはありますね」
――周東佑京選手は?
「佑京ですね。唯一、95年で同じ野手ですね。礼と3人で佑京の結婚のお祝いを札幌でやりました。ご飯に行って、ワインを飲みたいっていうから開けて、礼と払いました。なんか、同い年だけど年下感があるっていうか、しゃべっている感じ、しゃべり方って言うんですか。佑京だけじゃないんすけどね、結構同い年で、年下だなって思うところはありますね」
「僕はアキレス腱を断裂してしまったけど、盗塁しなきゃいけないタイプなんで、そういう話は今後もっと深くしてみたいなっていうのはありますね。佑京があれだけ盗塁を成功できるっていうのは足の速さだけじゃないんで、たぶん。そこは聞けたらなとは思いますけど。足マジで速すぎっす」
――板東湧梧投手は?
「湧梧です。(高校時代には)甲子園にお互いに出ていたし、(高校野球の専門)雑誌のイケメン特集に出ていた。お母さんの顔もその時から知っているし、昔からねイケメン、イケメンと言われていた。やっぱりプロに入っても人気があるんで、そのイメージは変わんないっすけどね。みんなが思っているような人ではないかもしれない(笑)。ちょっと実は腹黒いんじゃないかっていう、なんか裏がありそうな感じ(笑)」
――板東投手が上林選手をクールでイケメンと言っていました。
「それは素直に嬉しいんですよ。だから『(イケメンの)ナンバーワンに認められたら(自分が)裏のナンバーワンじゃねえ?』みたいな自信は持てます(笑)」
――同期を全員「下の名前」で呼ぶ意味は?
「同期だけではなく、基本的にせっかく親につけてもらった名前なんで、なるべく名前で呼んであげたいっていうのがあって、自分とのイメージの中で合う呼び方をしたいっていう」
――上林選手はみんなからは何て呼ばれていますか?
「基本、誠知ですかね。モイネロだけが、ウエバ。鈴木誠也さん(カブス)もウエバ」
【板東湧梧編】板東がクスッ→周東が「おぉい!」 愛すべき95年組のノリ…特別な関係性と呼び名