倉野コーチが絶賛した右腕「選択肢広がる」 モイネロの今後にも言及…明かした連投の“基準”

倉野信次1軍投手コーチ【写真:竹村岳】
倉野信次1軍投手コーチ【写真:竹村岳】

中継ぎ運用は「バランスが難しい」

 ソフトバンクは30日、みずほPayPayドームで先発投手練習を行った。上沢直之投手、大関友久投手、大津亮介投手、カーター・スチュワート・ジュニア投手、徐若熙(シュー・ルオシー)投手の5人が参加。練習後に取材対応した倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)は、今後のリリーフ運用について言及。「チームにとってはかなり大きい」と右腕の投球を絶賛した。また、今季未登板の投手の起用についても明かした。同コーチの主なコメントは以下の通り。

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続きの内容は

3連投は?コーチが明かした「判断基準」
「全ては話せない」モイネロが実戦を離れている理由
1軍昇格は…前田悠ら若鷹の現状は?

――大関投手のフォームがオフに大きく変わった。完成度や調整具合をどう捉えている?
「フォームは別にワインドアップにしただけなので、根本的に変わったというわけではないと思います。ただ微調整は当然してきていますので、順調に開幕を迎えられるのではないかなと思っています」

――大関投手本人は「開幕からスタートダッシュしたい」と話している。去年の同時期と比べて状態は?
「去年の今頃と比べても、同じか、それ以上ですね。少なくとも去年より悪いということはないです」

――他の選手とは違う、大関投手ならではの取り組みについてはどのように見ている?
「時間も含めて、彼(大関)の明確な意図があるので。それを僕はちゃんと話し合って、意図が明確であればサポートするというスタンスです。これは他の選手も一緒ですが、全員が常に一緒のメニューというわけではなく、個々の意識していることに合わせて最大限のパフォーマンスが出るような協力はこれからもしていきたい。大関に関しては、球場外での取り組みや考えもたくさんあるので、こちらに関わることに関しては共有してもらいつつ、本人がやりたいようにできる部分はさせてあげたいと思っています」

――杉山一樹投手は3連投もいとわない考えだった。中継ぎの運用について、連投せざるを得ない場面も増えてきそう。どう見ている?
「やっぱり一番気をつけなければいけないのは、怪我をなるべく防いでいくこと。それが一番考えなければいけないことですが、そればかりを優先していると勝てる試合を落とす可能性もあるので。そのバランスが一番難しい部分ではある。AIが判定してくれるわけではないので。トレーナーの見解や本人の感覚、試合の設定などを総合して判断しています。でもあらかじめその準備はしてきているので。例えば早めに3連投させた場合でも、その後にどれくらい回復時間を空けることができるかというのもある。必ずしも3連投させないわけでもないし、絶対にするとも言い切れない。チームの流れも全部含めて相談して、監督が最終判断をしていきます」

調整を行うリバン・モイネロ【写真:栗木一考】
調整を行うリバン・モイネロ【写真:栗木一考】

モイネロの“今後”…開幕戦で5回4失点、上沢の評価は?

――開幕投手を務めた上沢投手のパフォーマンスはどう見ていた?
「開幕戦独特の緊張感があるので。もちろんパフォーマンスがベストだったかと言えばそうではない部分もあったんですけど。でもスピード、出力は出ていた。この先が楽しみだなと思いました。少し変化球で苦しんだ部分はありましたが、それはピッチャーにはよくあることなので。でもこの時期にこれだけの出力が出ているというのは、ピッチャーとしてのランクが去年より1つ上がっていると思いますし、今後が非常に楽しみです」

――リバン・モイネロ投手が今後2軍戦や3軍戦で投げるプランは?
「今週はないです。まずはしっかりと体を作ってからですね」

――4月中旬以降の予定は?
「そこからはまだわからないですね。今はまだトレーニングをしている段階です」

――オフに情報交換されてきたと思いますが、トレーニングについてはできる状況だった?
「色々あったので、全部をここで話すことはできないですけど、今の状況としてはフィジカルのところを重点的にやっています」

――自主トレの段階くらい?
「自主トレの段階とも言えるし、でもそこから(WBCで)2試合投げているわけなので、全くゼロではない。イメージとしては自主トレの段階に近いかもしれませんけど、意外と進みだしたら早いかなと思っています。でも故障しているわけではないので。良い状態を作ってもらえればと思います。そこまで筋肉も落ちているわけじゃないし、フィジカルに重点を充ててやっているとしか言えないですね」

日本ハム戦に登板した上茶谷大河【写真:栗木一考】
日本ハム戦に登板した上茶谷大河【写真:栗木一考】

前田悠は「すぐ1軍へというわけにはいかない」

――29日のオリックス2軍戦に登板して、4回0/3、4安打5奪三振1失点だった前田悠伍投手については?
「まだ球数を伸ばしていかないといけないですし、その上で2軍のピッチャーとの競争に勝たなければいけないので。無条件にすぐ1軍へというわけにはいかないですよね」

――ロベルト・オスナ投手のビジター遠征での1軍帯同は?
「フロントからは『帯同はしない』と聞いています」

――2軍戦で好投している大竹風雅投手について。
「昨日も良かったみたいですね。でもチャンスはあると思います」

――復帰した大山凌投手や澤柳亮太郎投手について。
「今すぐではないと思っているんですけど、彼らが中継ぎの役割に割り込んでくると層が厚くなるし、僕もそれを望んでいます。でもこの1週間でどうこうではないです」

――29日の日本ハム戦でスチュワート投手が5回で降板。2番手の上茶谷大河投手が3回1失点。期待以上の働きだった?
「昨日は期待通り、期待以上の働きをしてくれましたよね。先発が3回で降りて4~6回の序盤を投げるのと、昨日のように6~8回の勝っている場面で投げるのとでは負担が違うので。あそこで良いパフォーマンスをできるのは、力がついてきたんだなと思いますし、力を持っているんだなと思いました。昨日は他のピッチャーを休ませてくれたので、本当に監督もおっしゃっていましたけど、昨日のピッチャーのMVPという活躍だったんじゃないかなと僕も思いました。ああいう働きを見せてくれると選択肢も広がりますし。もちろんショート(短いイニング)もできるだろうし、複数イニングもいけるところを見せてくれたのは、チームにとってはかなり大きいですよね」

――稲川投手、鈴木投手の登板は?
「試合展開次第ですね。(状態が)良くないとここ(1軍)にはいないので。でもルーキーだからというわけではなくて。まだ投げていない伊藤優輔、(大野)稼頭央だったり、シーズンで早く1試合投げれば気持ちも落ち着くと思うので。僕も経験があるんですけど、投げていないと落ち着かない部分もあると思うので。本人もまだ(シーズンが)開幕していない状態だと思うので、なるべく早くとは思っていますが、展開が許す限りにはなります」

(森大樹 / Daiki Mori)