斉藤和巳監督が試合後に大野稼頭央を呼び出した理由 交わした言葉「整理させないと」

斉藤和巳2軍監督【写真:竹村岳】
斉藤和巳2軍監督【写真:竹村岳】

佐倉侠史朗が特大2ラン「長距離バッターの弾道」

 ソフトバンクのB組は28日、生目第2球場で日本製紙石巻との練習試合に臨み、13-5で勝利した。先発の藤原大翔投手は3回1失点。2番手以降は大竹風雅投手は3回無失点、大野稼頭央投手は2回4失点、長水啓眞投手が1回無失点という結果だった。

 打線は3回に山本恵大外野手の適時二塁打で勝ち越し。4回には佐倉侠史朗内野手が2ランを放つなど、7安打を集めて一気に8点を奪った。8回には大泉周也外野手にも2ランが生まれ13得点と圧倒した。試合後、取材に応じた斉藤和巳2軍監督の一問一答は以下の通り。

――佐倉選手が特大の2ラン。
「ずっと居残り特打でロングティーをしてきた。いい時の打球やったね。初めて見たくらいの、長距離バッターの弾道。振り抜いた綺麗な打球やった」

――長打力が武器というのはもちろんだが、ここまで飛ばしたのは初めて見た。
「キャンプに入ってから、そういう打球を打とうと練習してきたし。体の使い方も打撃コーチ、スキルコーチとやっているのは自分も見ていたから。『あ、その打球やな』って思いながら見ていたけど」

――長水投手は3者連続三振。
「長水は体調不良で休んで、初めての試合やった。どんな感じかなと思っていたけど、コーチにも休み前と休み明けの違いがあるかどうか、確認はしてもらっていた。『そんなにないです』って報告は受けたし、どういうふうに投げるかなって思っていたけど。変わらずに投げられていたね。空回りすることなく自分のボールをしっかりと投げられていたし、見ていても成長したなと思ったよ」

――緒方理貢選手の声がベンチからよく聞こえてきた。守備を終えた時も、野手陣を一番に出迎えるなど先頭に立つ姿が印象に残った。
「どうなんやろう。俺は去年1軍でどんな感じやったのかは知らないし、緒方とこうやって一緒に野球をするのは初めてやったからさ。全然、周りから聞いている印象とも違ったし」

――1か月、緒方選手の姿はどう見えた?
「自分のやるべきことをしっかりとやれるんやなって。ただ、もっともっと細部にもこだわりを持っていけたら、なおいいのかなと。それでもこっちから注文することもないし、いいキャンプを送っていたと思うよ」

言葉を交わす大野稼頭央と斉藤和巳2軍監督【写真:竹村岳】
言葉を交わす大野稼頭央と斉藤和巳2軍監督【写真:竹村岳】

藤原大翔&大竹風雅についても「課題はまだ継続中」

――藤原投手、大竹投手は変化球の精度という同じような課題が残った。
「その通りやね。課題はまだまだ継続中。大竹はA組にいるわけで。年齢も藤原より全然上やし、もともと支配下選手というのも考えると、もうちょっとピリッとしてほしいなっていうのはあるよね。ピリッとしないと、なかなか残っていけない」

――藤原投手やアレクサンダー・アルメンタ投手ら、育成の投手陣ではアピールしている若手が多い。激しい競争になっている。
「藤原にしろ、長水にしろ、外国人やとアルメンタがいるし。外国人はまた違う枠の競争もあるんやけど、そういった選手たちが周りから『成長したな』って思われることで、層は厚くなっていく。下の方から突き上げていくことで競争っていいものになっていくからさ」

――大野投手は2回4失点。この日はもともと先発予定だったところから中継ぎに回るなど、難しいところもあったと思うが、試合後は監督自ら呼び出して話をしていた。
「A組の紅白戦で、2試合連続であまりよくなかった。そのあたりで悩んでいる部分もあったし、違うところでもまた悩みがあったみたいやから。それをいろいろと話をして、方向性じゃないけど頭も心も整理させないと。なかなか前に進もうとしても進めない。そういう状況になっても困るからさ。あした以降がどうなっていくのかわからないけど、少しでも整理できたらなと思って」

――さまざまな事情を踏まえて、満塁弾を浴びた後の姿はどう見えた?
「マウンドでの姿は大事だからさ。みんなピッチャーを見て守ってくれている。でも、そういう悔しい気持ちって持って当然やんか。プレーで悔しい思いをしたならプレーで返せばいいし、それは野手も同じだからね」

――そういった部分の話を伝えた?
「そこもちょこっとやね。こういう言い方はしていないけど」

(竹村岳 / Gaku Takemura)