徐若熙は「トップクラスになれる」 “デビュー戦”は「まだ決めていない」…小久保監督コメント

小久保裕紀監督【写真:長濱幸治】
小久保裕紀監督【写真:長濱幸治】

山川の先制打に笹川が豪快ソロ…台湾代表に快勝

 ソフトバンクは26日、台北ドームで行われたWBC台湾代表との交流試合に4-0で勝利した。先発した同代表の徐若熙(シュー・ルオシー)投手は3回を投げて1安打1四球2奪三振無失点と好投。初回には自己最速タイとなる158キロをマークするなど、順調な調整ぶりを披露した。開幕ローテを争う大津亮介投手も2回無失点と結果を残した。初の対外試合登板となった杉山一樹投手も1回を三者凡退に抑える貫録の投球を見せた。

 打線は3回2死一、三塁で山川穂高内野手がチームメートの育成・張峻瑋(チャン・ジュンウェイ)投手から先制の適時2点打をマーク。5回には笹川吉康外野手が右中間席中段への豪快なソロを放つと、6回は廣瀬隆太内野手の犠飛で追加点を挙げた。試合後取材対応した小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。

●代表質問

――台湾での交流戦2試合を2連勝で終えた。
「先発の徐がね。キャンプに入って初めて見て、そして今の時期なんですけど。ここまで見てきた中では、きょうは断トツにいいピッチングで。本当に日本のトップクラスになれる投手だなと感じましたね」

――徐投手は初回からかなりスピードも出ていた。どう見た?
「このキャンプで実は少しピッチングフォームを調整しようと取り組んでいたので。まだ日にちは経っていないんですけど、今日のピッチングに限っては今のフォームが彼にとってベストなのかなというくらいの出力が出ていましたので。短期間でよくマスターしたなという評価をしています」

――最後にファンの方に一言。
「台湾で2試合やらせてもらいましたけど。やはり国際大会、交流試合ということで、お互いの国のレベルが上がっていく。そういう機会だったと思うので。本当に有意義な時間を過ごせました。また日本に帰って、開幕に向けてしっかりチームを作っていきたいなと思います」

●台湾メディアの質問

――王貞治球団会長が徐投手のピッチングについて「ボールが高い」と話していたが、監督としてはどう思われているか?
「ボールが高いというよりも、一番は出力だと思ってて。きょうは僕が見てきた中では、一番出力が高いピッチングだったので。まだ本番までは時間があると思いますし、コントロールの部分はもう少し調整してくるでしょうけど。何はともあれ、出力が出たというのは一番収穫だったかなと見ています」

――台湾代表チームの印象は?
「きょうの(登板した)ホークスの投手陣は1軍で投げるピッチャーたちで、結構状態も良かったんですけど。台湾の打者に関しては、本番まで日にちがあって、状態も上がってくると思います。2024年のプレミアで試合に出ていた背番号24番のセンターや、3番バッターの選手は、プレミアから注目してみていました」

――前回、日本代表として台湾代表と戦った試合と、今回の試合はどういう違いを感じたか。
「(当時の)日本はメジャーリーガーたちが主軸となるチームだったんですけど、まだ主力打者がほぼ出場していない状態だったので。その時とはまたメンバーも違ったので。単純に比較することは難しいなと思います」

――徐投手はどんな選手ですか?  どんな魅力を持っていますか?
「真っ直ぐの速さが一番の魅力ですけれども。本当は足を止めて投げるピッチャーなんですけど、状況を見ながらワインドアップでもクイックで投げたり。あとはチェンジアップとかピッチングの幅があるピッチャーだなと見ているので。もし日本代表が対戦することがあれば、日本の打者はかなり研究しないといけないなと思いますね」

――ソフトバンクはゴールデン・グラブ賞を取った選手が何人もいる素晴らしいチーム。守備を安定して向上させるためにはどうすればいいか。また、去年は日本一に輝いたが、どう受け止めたか。
「守備については昨日(25日)はミスもいっぱいあって、まだまだ開幕に向けてやっていかなきゃいけないと思っています。昨年はチームのエラー数が多かったので、その理由や原因を突き詰めて、同じことを繰り返さないための対策を取り入れていくということですね。また2024年に日本シリーズで負けた悔しさがあって。昨年、日本一にたどり着いてその悔しさを晴らすことができたということですね。

笹川に“愛のムチ”…「まだまだやらないといけないことが多い」

――ソフトバンクの育成、張投手の投球をどう見たか。
「先発投手のアクシデントで緊急登板という形になって、ちょっとかわいそうだなとは思いました。ただ彼もホークスの育成選手ではありますけど、この先戦力になる投手として、このWBCで台湾代表としての経験を日本に持って帰ってきてほしいなと思います」

――徐投手がWBC後に1軍で登板する予定は?
「WBCで(台湾代表が)どこまで勝ち上がるのかを見てから決めるので。現時点ではまだ決めていません。1軍で投げさせることは決めていますけど、どこでというのはまだ決めていません」

●ペン記者ぶら下がり

――台湾のメディアも徐投手について熱心に取材していた。
「そりゃそうでしょう。あんないいピッチングをしているからね」

――この短期間であれだけ早く状態を戻すのは驚いた?
「最初のころから考えると、この短期間であれだけ戻せるとは思えなかったですね。元々投げていたフォームを思い出そうというところもあったみたいで。それが今、しっくりきて、しっかり腕が振れていると思うので。最後はちょっとへばっていましたけど、それはそうですよね。やっぱり変な姿は見せられないというところで。気合が入っていましたけどね」

――空回りしてもおかしくないところでも、実力を発揮できる。
「まあ、日本(代表)の強敵になりますよね」

――笹川選手が豪快なソロを放った。
「まあホームランはね。当たったらあれくらい飛ぶので。でも、まだまだやらないといけないことが多いですね」

――打つことだけじゃない。
「そういうことです」

――台湾での試合を振り返って。
「昨日の方が(応援が)すごかったな。(台湾代表の)味方が(ベンチの)真上にいる感じなので、台北(ドーム)は。全然、今日の方がまだ会話ができたので」

――本当にいい2日間になった。
「さっき言ったように、やっぱり国際交流しながら。お互いの国のレベルを上げながらやっていければいいなと思いますね」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)