正木3ラン&井上2ラン…台湾・中信兄弟に快勝
ソフトバンクは25日、台北ドームで行われた台湾・中信兄弟との交流試合に7-3で勝利した。先発の上沢直之投手は初回に2安打を浴び、バッテリーミスで1点を失うなど2回1失点の内容。2番手の松本晴投手は2イニング目の5回に味方の失策が重なり2点を失ったが、3回2失点とまずまずの内容だった。3番手の尾形崇斗投手は打者10人をノーヒットに抑え、7三振を奪う快投を見せた。
打撃面では1点ビハインドの4回無死一、二塁で正木智也外野手がバックスクリーン右に飛び込む3ランを放ち、逆転に成功。さらに井上朋也内野手にも左翼席への2ランが飛び出し、この回5得点のビッグイニングを作った。5回には柳町達外野手に適時二塁打と秋広優人内野手の犠飛でさらに2点を追加した。
また、25日には藤井皓哉投手が右肘内側側副靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)および関節クリーニング術を受けたことが発表された。この日取材対応した小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。
●試合前
――球場の印象は?
「芝がちょっと柔らかいかな。ちょっとふわふわしてる」
――昨日(24日)はコーチとの食事だった?
「そう。2月5日(の食事会)はスタッフとかみんなが入っていたので。コーチだけは昨日が今年初めてですね。最低月に1回はやりますけど」
――台湾らしいものを食べながら?
「台湾料理屋に行きましたよ。三越に入ってる老舗で。満席でしたよ。個室を用意してくれていたけど、出たら満席で。あとサインをもらう台湾の人たちがわんさかいました。ホテルから付いてきているんでしょうね」
――監督の現役時代のカードにサインも?
「サインは路上では書かなかったけど。カードを持ってきていたので、カードをあげました。そしたら『こっちに書け』ってわがまま言われました」
――日本代表監督の時やダイエー時代にも来ている。
「4回目ですね。大学生の時に最初に来たのが台湾だったので」
――最も思い出に残っていることは?
「それは(2015年の)プレミア12で全勝して帰って、準決勝で負けてっていうあの大会。ここの準々決勝も一発勝負だったので、前田健太を投げさせましたけどね。あの時はここ(台北ドーム)がまだなくてね。3箇所くらい転々としながらやりましたけど。今となってはネタですけどね(笑)」
――ダイエー時代には本塁打を打っている。
「うん、ライトにね」
――この2試合の意味合いは?
「先発ローテーションに入ってくるであろうピッチャーたち、きょうは尾形を投げさせますけど。先発のチャレンジできょうは3イニング、60球くらいの予定なので。去年にはないところを今はやらせているので。その見極めですよね。(松本)晴はだいぶ投げさせているので」
――松本晴投手はスタミナが課題だが、オープン戦で長いイニングを投げさせることは難しい。
「難しいですね。でも(これまでは)2回り目で(ボールが)落ちてきていた子なので、マックスでいった時はですね。そこはキャンプの時から取り組みを自分で変えているし、楽しみな部分もありますけどね」
――台湾という違う環境で試合をすることのプラス面は?
「移動は大変でしょうけど、全然違う国で野球をするっていうのは経験値としては選手の成長に繋がると思いますね。中信兄弟は実力も人気も台湾では上のクラスのチームですからね」
――26日は徐若熙(シュー・ルオシー)投手が登板予定。
「徐は投げにくいよね。でも本人もここに合わせていたみたいだからね」
――本人も台湾に帰ってきて顔色もよさそう。
「実家に帰ったんでしょう? すぐ近くらしいですもんね。英気を養って、まずは国のために頑張って、あとはホークスのために頑張ってもらって」
――徐投手の投球をしばらく見られなくなるが、WBCの投球を見たりする?
「もちろん見ますけどね。4月がね、先発を6枚用意しても多分1枚がなかなか登板機会がないので。日程的に。6連戦が2週目でしょう。それが終わったあと、また2週間くらいないので。徐もそうですし、アルメンタも代表にいきましたし。WBC組もしっかりチェックします
26日は徐が先発「台湾のファンにいい所を見せて」
●試合後
――試合を振り返って。
「台北ドームで試合ができたことに感謝していますし、人気、実力ともに高い中信兄弟と試合ができたことを本当に嬉しく思います」
――正木選手、井上選手に本塁打が出た。
「向こうの先発投手が非常に力強くて、2回までほぼ抑えられた中で、投手が変わった後に出たホームランだったんですけど。試合を有利に運べましたけど、先発投手が強く印象に残りましたね」
――先発・上沢投手の投球は?
「順調に来ていますね。フォークの精度は投げるたびに上がってきていると思いますし。初回はキャッチャーのミスで1点を奪われましたけど、プラン通り順調にきていると思います」
――尾形投手は3イニングで7奪三振と快投した。
「変化球の腕の振りも良くて。強力な打線だったんですけど尾形のストレートの威力、そして変化球の腕の振りが(相手打線に)勝っているように見えました」
――あすは徐投手が先発する。
「本人も明日の登板に向けて、すごく楽しみにしながら調整してきているので。台湾のファンにいいところを見せてほしいなと思います」
――─先発投手以外で印象に残った選手は?
「スタメンで出たキャッチャーが、松本晴の力ある直球をファーストストライクでライトにヒットを打って。キャッチャーとしての姿も印象に残りましたね」
―――台北ドームの雰囲気は。
「国際大会の監督もしていたので、台湾の応援には慣れているつもりだったんですけど。初めてのドームで音がすごくて、ベンチの会話ができなかったくらい圧倒されました」
――26日の台湾代表との試合はどんな戦いをしたい?
「WBCに出るチームですから。我々も台湾チームにとっていい相手になる、そういう試合にしたいと思います」
――藤井投手の手術が発表された。
「そうそうそう」
――復帰までは1年かかるとの見通し。
「まあまあ、彼の人生を考えればそっちの方がいいですからね」
――色んな投手でカバーしていくしかない。
「みんなでなのか、誰かが出てくるか。これからじゃないですか、そこは」
――井上選手が盗塁を決めた。走塁面の意識も上がっている?
「サインが出た時に積極的に走って。打つだけじゃなくてね。タイム的にはそんなに遅い選手じゃないので、今日もいけたらいくかなと思いながらね。バッティングもずっと良いですからね」
――イヒネ・イツア選手のバックホームはセーフになったが素晴らしかった。
「(相手の)スライディングが上手かった、で済ましちゃいけないですね。せっかくの晴れ舞台で、外野に転向してあんな球を投げて。ちょっとハーフバウンドでしたけど、ただただ向こうが上手かったですねで済ませるとチームとしては良くないですね」
――二塁走者の笹川吉康外野手がショートゴロで三塁タッチアウトになった。
「あれは走塁ミスになるんじゃないですか」
――実戦の中でちゃんとやっていかないといけない。
「そのあたりはそろそろクリアしておかないとね。彼の年数的には」
――正木選手のホームランはよく飛んだ。
「そうね。なんかこすったから、タッチアップで1、3塁になるなと思ったら、そのまま入ったもんね」
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)