22日は降雨の影響で足場も悪く…倉野コーチが語った評価
ソフトバンクは22日と23日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎で侍ジャパンとの強化試合に臨んだ。22日の1戦目は前田悠伍投手が先発したものの、1回2/3を投げて6失点。2番手の上茶谷大河投手も失策が絡んで6失点(自責3)を喫した。23日は先発のカーター・スチュワート・ジュニア投手、東浜巨投手、アレクサンダー・アルメンタ投手がそれぞれ2回無失点と結果を残すなど、計6投手で侍ジャパン打線を無得点に封じた。
両日とも試合後には倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)が取材に応じた。評価が急上昇している育成右腕・藤原大翔投手の将来的な育成プランについて言及。「大きく育てたい」と語った真意とは?
○22日の試合後
――前田悠投手の内容は?
「本来の形では投げられていなかったなと思います」
――侍ジャパン相手でインコースに投げづらい状況だった。
「それを差し引いても、状態としては良くなかったですね」
――前田悠投手の現状の課題は。
「いい状態を取り戻すというところですね。キャンプ中からあまり良くなかったので」
――先発ローテーションを争う上茶谷投手は。
「上茶谷以降に登板した投手はあまり参考にならないですね。ちょっと足場も悪かったし、条件が悪かったのもあったので(7回途中で降雨コールド)。ただ課題もはっきりした部分があるので、そこを潰せるようにやっていかないといけないですね」
――投手コーチの目から見ても、きょうのような条件で投げるのは難しさがある。
「もちろんもちろん。でも、それを全て言い訳にするわけではないので。その中でやれたこと、やれなかったことっていうのは、この条件の中でしっかり見極めて。次の課題として取り組んでいくのが大事だと思うので」
――小久保監督はきょうの結果は評価には入れないと話していた。
「もちろん」
スチュワートの投球内容に感じた「精神的な成長」
○23日の試合後
――スチュワート投手が実戦復帰を果たした。
「対外試合としては(2024年の)日本シリーズ以来だった。素晴らしかったなと。まだまだシーズンに向けてやるべきことはあるんですけど、それを差し引いても、変化球でカウントも取れていましたし。よかったなと思います」
――怪我をする以前と比べても、成長を感じた?
「精神的にも落ち着いてきた。『ゼロか100か』みたいなピッチングではなくなってきたかなと思います」
――初回は先頭打者の近藤健介選手から変化球で見逃し三振を奪った。
「ブルペンでは緊張から、ちょっと高めに浮いていて『どうなるかな』と思っていたんですけど。本番で修正できたのは、精神的な成長もすごく感じます」
――東浜投手もテンポのいい投球だった。
「こっちが求めていたピッチングに近かった。すごくよかったなと思います。キャンプの投球の中でも、きょうが一番よかったと思います」
――本人ももう少し状態を上げたいと言っていた。上積みは感じた?
「状態が上がったのは僕にとっても嬉しかったし、本人も安心したんじゃないですか」
――アルメンタ投手は2回無失点。
「言うことないですね。紅白戦の時よりも変化球でカウントを取れていたし、空振りもあったので。すごくよかったなと思います」
――藤原投手は登板を重ねるごとに内容も出てきている。
「球速はあれくらい出ると思っていたんですけど。あんな場面で、この大観衆の中で普段の自分の力を100%に近い形で出せたのは成長を感じます。将来が楽しみだなと」
――今後はどのように育成する? 中継ぎなら1軍でも勝負していけるようにも見える。
「まだそこまでは考えていないですけど。大きく育てたいのもあるし、ファームで先発もしながら長いイニングというところもあるかなと」
――さまざまな可能性を探っていく?
「先発として大きく育てたいという考えはあります」
――現状で藤原投手にもう1つ何かを求めるなら。
「変化球でいつでもカウントを取れたら。最終的にはそこが課題になってくると思うので。ファームで長いイニングを投げながら習得していく。レベルアップしていってほしいなと思います」
――支配下登録にも期待がかかる。
「僕が決めることではないですけど、チャンスはあるんじゃないですか。これだけのピッチングをしているわけですから」
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani), (竹村岳 / Gaku Takemura)