前田悠伍の「本音」 キャンプイン直後から狙っていた侍J登板…首脳陣が注視する“上積み”

  • 記者:飯田航平
    2026.02.21
  • 1軍
前田悠伍【写真:竹村岳】
前田悠伍【写真:竹村岳】

22日の侍ジャパン戦に先発登板

 日本トップレベルのプレーヤーたちを相手に、自身の「現在地」を確認する。かつて背負った”日の丸”に、今度は真っ向から挑む。22日の侍ジャパンとの強化試合、先発マウンドに上がるのは前田悠伍投手だ。昨季プロ初勝利を挙げた左腕がどれほどの成長ぶりを見せつけるのか、期待が高まっている。

 小久保裕紀監督は「良いピッチャーを揃えないと(侍ジャパンの)練習にならないでしょうから。そういう思いでメンバーを組みました」と、前田悠を抜擢した理由を説明する。

 この舞台は、シーズンに向けての単なる調整の場ではない。前田悠伍という投手が、日本最高峰のメンバーを相手にどこまで通用するのか。その実力を首脳陣、そして自身も確かめる舞台となる。キャンプイン直後から22日の登板を熱望していた左腕が、その胸中を明かした。

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続きの内容は

オフに磨いた直球で、前田が最も確かめる「打者の反応」
倉野コーチが注目する「上積み」の正体と、その評価基準
「何も背負わなくていい」前田悠が明かす侍J戦への本音

現在地を知るために…「絶対に抑えたい」

「絶対に抑えたいです。全員が(日本で)トップのバッターなので、自分に何が足りないのかも全て分かると思います。通用すればもちろんいいですし、通用しなくても、そこで変わるきっかけが絶対にあると思うので。それはいい機会かなと思います。変わった姿を見せたいです」

 そう語る20歳の瞳に、プレッシャーは感じられない。抑えようが、打たれようが、今後の糧になるものがある。そう意気込んでいる。

 その上で最も試したいことは、このオフに磨いてきた直球がどこまで通用するかだ。「バッターの反応ですね。ファウルが取れるのか、空振りが取れるのか。それだけですね」。結果に一喜一憂するのではなく、最高峰の打者の反応を自らの中に蓄積することで、さらなる成長の足掛かりにするつもりだ。

首脳陣が期待する「上積み」

 倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)もまた、この1戦を特別な目で見守る。「2月なので、去年のパフォーマンスを全部上回るわけではないと思います。その1試合で評価することはないです」と前置きした上で、「どれだけ『上積み』があるのか。そこを一番見たいですよね」と、期待を寄せる。

 倉野コーチは、その「上積み」についてこう解説する。「例えば新しい変化球ができたとか、球が極端に速くなったとか、すごいコントロールを身につけたとか。要は1つ1つの武器ですよね。その上積みがどれだけあるのか」。オフの間に前田悠が自身とどれだけ向き合い、成長の種を蒔いてきたのか。その変化と今後の“伸びしろ”を見極める。

かつて背負った「日の丸」への挑戦

「楽しみですね。高校の時とかは(日の丸を)背負っていた方だったんですけど。逆にこっちから攻めていかないといけないので。その面において気持ち的には楽です。こっちが何も背負わなくていいので、ただやるだけです」

 かつては自身も世代を代表して背負ってきた日の丸。ホークスの未来を担う背番号41が磨いてきた直球で、侍ジャパンの打線をねじ伏せることができるのか。確かな成長の証を22日のマウンドで刻む。

(飯田航平 / Kohei Iida)