周東佑京が語った20分…千賀滉大から「来ねえの?」 明かした野望「もっともらいたいって」

笑顔で取材に対応する周東佑京【写真:竹村岳】
笑顔で取材に対応する周東佑京【写真:竹村岳】

2026年から5年総額20億円の大型契約

周東佑京内野手が23日、契約更改交渉に臨み、2026年から5年総額20億円(金額は推定)の大型契約を交わしたことを明かしました。交渉後の会見では長期契約を結んだ経緯と、秘めていたメジャーへの思い、自主トレに同行した山本恵大外野手に感じたことなどを口にした29歳。この日のコメントをノーカットでたっぷりとお届けします。

――サインは?
「しました」

――今、どんな気持ちか。
「みなさんに『お待たせしました』という気分です」

――越年更改になった理由は?
「日程が合わなくて。年末にはある程度、契約という形になっていたんですけど。色々と事務的なものもありますし、僕自身も早めから自主トレに行っていたので。日程が合わず、このタイミングになりました」

――昨年は1億円の大台を突破。今回は?
「どうでしょう。今年はFA(を取得する)ということもあって。複数年で結ばさせていただきました。5年です」

――わずか20分の契約更改交渉。球団とはどんな話を?
「代理人を通じて、ある程度まとまっていたので。昨年まで選手会長としてやらせてもらった話もしてきました。色々な世間話ですね」

――球団への要望もした?
「去年まで2年間、選手会長としてやらせていただいたので。気になることは都度、球団の方とお話しさせて頂きましたし、改めてこういうことというのはなかったです。強いて言えば、(昨シーズン中に)足が折れていたので、トレーニングルームが2階にあって階段を上がるのがしんどいという話をしてきました。『スロープつけてほしい』と」

――改めて昨シーズン振り返って。
「怪我がちでしたし。自分自身で防げないような怪我もあって、しょうがないなとは思いましたけど。選手会長として色々なことをより考えた1年でしたし、大変というよりはやりがいを感じながらやらせてもらったなと思います」

――選手会長の立場でないと分からない学びもあった?
「もちろんですね。自分自身も2年間選手会長をやって、選手としてというより、人としてより成長できたのかなと思います。すごくやってよかったなと思いました」

――日本一を奪還することもできた。
「どうなんですかね。色々な選手が頑張ったおかげでもありますし、本当に僕自身は怪我が多かったので。色々な人に支えてもらって、充実していたのかなとは思います」

――自主トレについて。
「昨日、種子島から帰ってきて。山本(恵大)と(広島の)羽月(隆太郎)と3人でやっていました。比較的に暖かいところでできたので。これからキャンプに向けて、いい体は作れたのかなと思います」

――どんなテーマで臨んでいた?
「1年間しっかり走り切るというところで。大きいところで言えば骨折もしましたけど、その中で色々と小さいこともあったので。そういうのを少しでも減らせるように。体の使い方であったり、そういうことを考えながら重点的にやってきました」

――小久保裕紀監督とはこのオフ会話を交わした?
「監督とはパレードが終わってから会っていないです」

――3連覇がかかる今シーズンの目標は?
「チームとして戦っていますし。本当に試合に出始めたのが去年、一昨年くらいですけど、どこかで怪我をして抜けるのが毎年なので。本当に全試合、全イニング出るというのを念頭に置いて。そこを目指してやっていきたいなと思います」

――シーズン前にはWBCもある。
「そうですね。前回より試合に出られるように頑張ります」

――5年契約を結んだ。
「5年間しっかり働く。それだけですかね」

――球団からの評価は?
「ギータさんとか年上の選手がいて、昨年から年下の選手が多く(試合に)出ている中で、やっぱり中堅として、チームの顔として頑張ってほしいと言っていただいたので。頑張っていこうかなと思います」

――FAで他の球団の評価を聞く考えもあった。
「5年後もまだ35歳ですからね。まだまだ、どうなるか分からないので。5年後に『あ、もういいや』ってなるのか。『もうちょっとやりたいな』ってなった時に契約があるのか分からないですけど。その時期にならないと分からないのかなと思います」

周東佑京【写真:竹村岳】
周東佑京【写真:竹村岳】

長期契約に漏れた本音「いい意味でも悪い意味でも…」

――複数年のメリットは?
「初めてなのでわからないですけど。今年1年やってどう感じるのか、かなとは思っているんですけど。でも、余裕は持ちたくないですね。5年あって『1年目だからまだ先がある』とかは思いたくなくて。契約が始まって1年目、今年がすごく大事だと思っているので。周りの目もありますし、『5年契約しているからこんな感じでいいや』と思われるのも嫌ですし。やっぱり今年がすごく大事な1年になるのかなと思います。まあWBCもあるしという感じですかね」

――重圧のようなもの?
「良い意味でも悪い意味でも、重圧はすごくあるのかなと思います」

――5年契約を提示されたという評価はどう感じている?
「でも本当にありがたいなと思いますし、やっぱり足の速い選手って早く怪我をして終わりがちなところを、35歳までの契約をいただいているので。『そんなのに負けんなよ』って言われている気もしますし。自分自身もそこまではハイパフォーマンスを続けられるように色々やっていかなきゃいけないのかなと思っています」

――自主トレは昨日まで?
「そうですね。一昨日終わって、昨日はほぼ1日移動っていう感じだったので」

――現状は?
「悪くはないですね。全然動けていますし、別にWBCがあるから早くしようとも思っていないし。それでペースを上げて怪我をしたら元も子もないので。いつも通りのペースでやって、体的には良い状態で来ているのかなとは思います」

――WBCでセンターの本職は周東選手だけ。
「頭から出るのか、後からいくのかは(代表に)行ってみないと分からないですけど。まあやれることをしっかりやるというところかなと」

――3年前よりもスタメンで出たいという欲はある?
「あまりそこはないですかね。別に出られたら出られたで頑張りますし。出られなくても頑張るのは変わらないので。どんな形であれ、その場その場で力を出すのが一番かなと思います」

――自主トレでは怪我をしない体作りに取り組んだ。
「走りましたね、今年は割と。走ったし、体幹系も多くやりました。技術練習というよりも、フィジカル面に重点を当てながら。トレーナーさんと話し合いながら色々ですね」

――体幹はどんな目的で?
「去年もやっぱり腰が痛くなって。数多く盗塁しているシーズン、2020年もそうですけど、肉離れよりも腰が一番(痛みが)くるので。12月に千賀(滉大)さんと色々とやらせてもらった時も話して。千賀さんには『腰が痛くなるなんて終わってる』とすごく言われたので。ならないようにっていうのは考えてですね」

――何かメニューを作ってもらった?
「体の使い方ですかね。やっぱり僕はどうしても、無駄に力が入っちゃったりするので。力を入れるとこは入れる、抜けるとこは抜けるようにっていう意識ですかね」

――基本的には短い距離?
「短い距離もそうですし。長く走り続けるのもそうですし。でも(走る)フォームを見直して、遅くなるのも嫌なので。『単純にそこを強くすればいいんじゃね?』っていう。どれだけ走ったらここに(痛みが)くるとか。そういうのも1回1回、毎日頭で理解しながらやってきたかなと」

――種子島での自主トレはどうだった?
「いや良かったですよ。真っ暗ですし。星が綺麗でした(笑)」

――ロケットもいった?
「いや行っていないです。まあ別に行かなくていいかなと。打ち上げしているわけじゃないし」

――練習は早くからやっていた?
「いえ、そんなにですよ。(午前)9時半ぐらいから始まって」

――種子島には3週間くらい滞在した?
「5日に行って、22日に帰ってきた感じです」

周東佑京【写真:竹村岳】
周東佑京【写真:竹村岳】

種子島自主トレを選んだ理由「人が来づらい(笑)」

――選んだ理由は?
「人が来づらい(笑)。あとは、ちょっと都城より温かい。でも本当に練習に集中できる。言い方は悪いですけど何もないので。その分野球について考えることが多くなるし、良かったです」

――山本恵大選手も同行した。成長は見えた?
「成長ですか。でも、山ちゃんにできないことがすごい多く見つかったなっていう感じですかね。やっぱり彼はすごく力はあって、ボールを飛ばすのもすごいですし、肩も強い。ウエートとか見ていても、やっぱり重量をあげるのはすごいなと思いました。だけど細かく体を動かすことだったり、体幹周りの弱さは一緒にやって初めて分かったことだったので。でもそれができなくて、あのパフォーマンス、ポテンシャルがあるっていうのは伸びしろしかないなと思いました。もっともっと打てるようになると思いますし、もっともっと走れるようになるし。なんか可能性がすごいなと思いました」

――今年出てきてほしい?
「打つ方はすごいので。あとはそれ以外の守る、走るであったり、細かい部分ができれば。去年の(柳町)達とかじゃないですけど、ああやって上がってきた時に一気に行ける可能性はあるのかなとは、一緒にやっていてすごく感じました」

――契約は固定?
「3年固定で、2年変動ですね」

――年俸は近藤健介選手くらい?
「近藤選手くらいいったらやばいですよ。世間からボコボコに叩かれる(笑)」

――育成から始まって、これほどの大型契約を結んだ。
「僕、なんか自分で言うのもあれですけど、すごく野望が高かったので。(年俸が)4000万円とかになった時は『もっともらいたい』と思って野球を頑張ってきましたし。柳田(悠岐)さん、近藤さん、山川(穂高)さんとか、大きな契約して、安定感もありながらっていう感じなので。そういう選手になりたい、近づきたいっていうのは、常々思っていました。あまり現状で満足したくないという思いは、ずっと持ち続けていたので。まずはこれで良かったのかなと思いますし。色々な先輩に道を作ってもらったので。千賀さんだったり、拓さん(甲斐拓也)だったり。そういう人たちをまずは目指してやってきたので。そういう選手になれればいいなと僕も思いながら、支配下になってここまでやってきたので。1つの道標になればいいなと思いますし、『頑張ってやればこれくらいいく』って思いながら、下の子にはやってもらいたいという気持ちですかね」

――野望といえば、米国に行きたいと言う思いもあった?
「アメリカに行きたいっていうのも、ちょいちょい思ったりはしていましたけど。ポスティングがないですし。自分自身の歳と、これまでの怪我の感じとか考えた時に……。実力もそうですけどね。難しいという思いもありましたし。千賀さんにはいろいろ言われますけどね。『(メジャーに)来ねえの、来ねえの』みたいな話を」

――まずは日本代表として米国に行く。
「そうですね」

――今回は打撃でも結果を残す。
「今回はそうですね。そこも頑張りたいなと思います。前回1打席しか立ってないんで。三振ですし。前に飛ばしたいなって思います」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)