海野、栗原、牧原大は「確定じゃない」 2026年のカギ握る“中5日構想”…小久保監督インタ

小久保裕紀監督【写真:栗木一考】
小久保裕紀監督【写真:栗木一考】

3連覇への確かな手ごたえ「心強い発言が多い」

 鷹フル読者のみなさま、あけましておめでとうございます! リーグ3連覇、そして2年連続の日本一に挑む2026年のホークス。小久保裕紀監督の新春特別インタビューを2回に分けてお送りします。指揮官が今年のポイントとして挙げたのは「中5日構想」、そして「競争」です。小久保監督の強い意気込みをお届けします!

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続きの内容は

監督がシミュレーションで感じた中6日の「意外な真実」
リリーフ陣に課された「年間50試合登板」の真の目的
捕手陣は今年も競争「ブロッキングとスローは合格」

――リーグ連覇、5年ぶりの日本一に輝いたオフ。忙しさは?
「そうでもないですよ。忙しいっちゃ忙しいけど、まあ例年の11月、12月はいろいろと入ってきますからね。シーズン中はなかなかお会いできない人たちとかね。今年は特に勝ったので、お祝いをっていうのは各方面からいただきましたね」

――去年は2連覇の難しさを話された。来年は3連覇がかかる。
「でも、多くの選手たちのトークショーやいろんな発言を聞いていたら、本人たちがもうその気で3連覇というね。まさに選手がそういうふうに感じて突き進むっていうところに、我々がしっかりサポートしていくというね。本当に心強い発言を多く目にしたなと思いますね」

――「一度壊す」というテーマの中で、現状のレギュラーは?
「レギュラーは近藤(健介)、あとは体の状態次第で(周東)佑京もそうでしょうね。まあ柳田(悠岐)もしかりです。(春季キャンプでは)S(組)は各自調整させるので。」

――それ以外のポジションは競争になる。
「そうですね」

――近藤選手、周東選手、柳田選手にはレギュラーで行くという話はしている?
「いや、していないです。近藤には『ライトよ』という話はしているので。WBCに出たらレフトの可能性があるので。そのときは最初はレフトを練習しているでしょうけど、チームとしては開幕からライトでいくという話はしていますね。それだけは伝えています」

――海野隆司選手に関しても、まだ正捕手というポジションではない?
「うん、じゃないですね」

――キャッチャー陣も競争となる。
「去年はブロッキングとスロー(が大事だと)。(渡邉)陸は(シーズンの)最後はずっと2軍で見ていないんですけど、谷川原(健太)にしてもブロッキングとスローは合格ラインだったので。それだけじゃないところを来年は求めていくことになりますので。当然、打撃も入るでしょうし」

「フレーミングに関しては倉野(信次)コーチとも話しているんですけど、どこまで求めるかというのは今の段階ではまだ答えられないですけど。アメリカでは一番フレーミングを大事にするというのを彼が聞いてきて。でも、そうはいっても(重要事項の)上位には持ってこなくていいのかなと今は思っているんですけどね」

――去年までの競争軸が変わってくる。
「まあ海野の課題は誰が見ても打撃ってわかるでしょうから。キャッチャーでいえばベースにブロッキングとスローがあるという前提で、加えていくということになるでしょうから。そうじゃないと、同じことをしていたら打てないので。求めるとすれば、当然打撃でしょうから」

――海野選手は経験も積んだ中で、競争をしていく立場になる。
「もちろんですよ。あとはピッチャーとの信頼関係を築いていくという点では、『海野が(いい)』というピッチャーが多かったので。そのあたりは谷川原にしても渡邉にしても嶺井(博希)にしてもね。そこはやっぱりピッチャーの意見を尊重するので。そこを勝ち取るのも当然、キャッチャーとしては大事なところですよね」

栗原に突きつけた課題「1年通して出たシーズンが…」

――栗原陵矢選手、牧原大成選手もレギュラーは確約ではない?
「確約ではないですね。牧原(大)はもう、内野はセカンドだけでいいと言っているので。あとはもう外野を全部守れるように準備してくれというのでSに送り出しているので」

――栗原選手は今季から選手会長になる。また1つ成長してほしい?
「そうですね。まあ、1年を通して試合に出たシーズンが1回しかないので。そこが彼の一番の課題じゃないですか」

――投手陣の展望は?
「ピッチャーはこの間、全員を集めて。先発と中継ぎ、育成の子もおったかな。基本的に来年は中5日で回れる準備をしてくれという話はしていて。中5で起用するかどうかは別にして、中6が当たり前じゃないですよと。日本は中6日が当たり前なので。中5もあり得るから、その準備を先発はしてくれという話は全員に伝えているので」

――終盤の勝負どころだけではなく、シーズン前半から中5日で回す可能性もある。
「シミュレーションを結構したんですけど。メリットとデメリットを出して、正直あまり(中6日で回す)メリットがなかったので。メジャーの日程と全然違うのでね。はっきり言って、あまりメリットはなかったんですけど。最初の交流戦くらいまでは100球いくかいかないかくらいで、1か月ちょっとは先発を投げさせるわけじゃないですか。だったら別に中5日でもいいんじゃないっていうところから話を始めているので。やるかどうかは別にして、やるよって言ったらできる、いけますっていう準備をしといてくれって話はしていますね」

――その構想ができるのは、救援陣がしっかりしているからこそ?
「そうですね。でも今の数だけじゃ足りないですよ、正直。もっともっと中継ぎの負担が増えるので。中継ぎは1軍におったら50試合登板っていう話もしたので。それをする事によって、中継ぎに関しては経験を積める選手が増えるというメリットはあると思います」

――2025年シーズンは杉山一樹投手が守護神を務めたが、来年は?
「彼はそこを狙いにくるでしょうからね。でも、しっかりと成績を残した投手が勝ち取っていくものだと思いますよ。(杉山も)3か月のセーブ王なので」

――先発ローテの枚数は?
「それだけ揃えばいいですけどね。先発を7、8枚用意できればいいでしょうけど。そうならなければね、それこそ5人を中5日で回すっていう可能性も出てくるでしょうし。それは今の時点ではわからないです」

――現時点で小久保監督が考える中5日のメリットは?
「とりあえず交流戦明けくらいまでのシミュレーションなんですけど。いいピッチャーの登板数が増える。そして5番手、6番手の人が少し減る。いいピッチャーが投げる機会が増えるというのがメリットですね。ただ、もっと差が出ると思っていたんですけど、意外に出ない。でも、オフに入る前に伝えておかないと。自主トレでいきなり『中5あるよ』っていうよりは、年を越す前にね。この間のパレードの日(昨年11月24日)に全員に話したので。やる、やらないは別にして、中6が当たり前だという感覚は一旦外そうねっていう話はしています」

――カード頭にエース格の投手が投げるイメージが強い。
「そういうのは全然ないですね。ただ、月曜日が休みなので。火曜日に投げるピッチャーはもう(登板日を変えるのは)無理なので。火曜日はずっと中6日になるんですよ。それは色々と、何パターンかシミュレーションしたんですけど。だから準備だけはしといてねってことです」

――中6日のメリットがないという考えは、2年間指揮を取られて感じたこと?
「中6日は日本では普通なので。月曜日が休みなので、やっぱりベターなんですよ。(先発)が6枚揃ったら最高なんでしょうけど、6枚揃うかどうかっていうところじゃないですか」

開幕カードはライバル日本ハム「盛り上がる試合に」

――来季は長谷川勇也打撃コーチが1軍を担当する。
「そうですね。(2025年シーズンに)村上(隆行)さんがやっていたことを、長谷川がやることになるので。当然ネクストバッターズサークルから一番近いですし、的確な指示だったり、ベンチのムード作り。僕が求めている5項目は元々できていたので。それに球団としてやっているスキルが加わったっていうことです」

――日本ハムが打倒ホークスに意欲を燃やしている。
「まあハムだけじゃないですからね。ただ、開幕戦が日本ハムなんでね。そこは球界が盛り上がるような試合にしたいなとは思いますけれども」

――相手は3タテすると意気込んでいる。
「ピッチャーも公表してますしね」

――そこまで重要視はしない?
「まあ、そこまでは……。まだ誰を開幕投手にするかすら決められないんでね」

――2025年の戦いぶりを見れば、必ずしも開幕ダッシュは絶対条件ではない?
「でも、できればああいうことはない方がいいでしょうね」

――複数ポジションを守らせる選手も増えそうか。
「正木(智也)はファーストを練習していますよね。あとは山本(恵大)も自分から(ファーストをやりたいと)言ってきたので。柳町(達)には自主トレでちょっとやっておいてくれという話はしたんですけど。あとは(野村)勇はとりあえずショートで競争させるので」

――山川穂高選手も競争の対象となる?
「まあ普通なら(レギュラーとして)どしっとでしょうけどね。日本シリーズの感覚を忘れないようにって、今もずっと毎日練習しているので。あの(日本シリーズの)状態なら誰が見てもレギュラーでしょう」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)