来季のテーマは「1度壊す」 キャンプS組増員も…小久保監督が展望「同じでは勝てない」

小久保裕紀監督【写真:竹村岳】
小久保裕紀監督【写真:竹村岳】

徹底した独自取材、データ分析
選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

長かった2025年シーズン…ようやく一息「妻と旅行でも」

 日本シリーズを4勝1敗で制し、5年ぶりの日本一に輝いたソフトバンク。10月30日に行われた祝勝会後に小久保裕紀監督が取材に応じた。喜びもつかの間、早くもリーグ3連覇、そして2年連続日本一に向けた来季の展望を口にした指揮官。主なコメントは以下の通り。

――日本一の胴上げはやっぱり違う?
「そりゃそうやね。ただ(日本一に)なったらなったで、来年どうしようかって。監督を辞める時に全てから解放されるんでしょうけどね。監督をやっている間は終わりはないです」

――すでに頭は切り替わっている。
「来年どうしようという考えは、ある程度前からあるので。同じことをしていたら勝てない。『1度壊す』っていうのがテーマですね」

――秋季練習がスタートしているが。
「今後のスケジュールについてはコーディネーターに聞いてください。1軍はきょうで終わりです。これからはフロントなので」

――選手には来年の春にまたいい姿を見せてほしい。
「今年の最初に描いていたのとは全く違うチームができそうな選手も出てきたので。そこも含めて、(来年の春季キャンプでは)S組を少し増やして。従来のS組はS組のままで。来年はWBCがあるし、(選出された)最終メンバー次第で変わりますけど。なるべく見ることのできない選手を見るのがキャンプだし、それじゃないと意味がないと思うので」

――しばらくはゆっくりと休む。
「うん。妻と旅行にでも行ってきます」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)