ホークスに関係するすべての方、そしてファンの皆さま、本当におめでとうございます! 鷹フルではリーグ優勝を記念し、特別コンテンツをお届けします。選手6人に聞いた「今年1年お世話になった人」の第2弾です。藤井皓哉投手が挙げたのは、ともにブルペンを支えた後輩の名前でした。「早く出会いたかった」と口にしたのは?
●藤井皓哉投手
――今シーズン、自分を支えてくれた選手はいますか?
「うーん、誰だろう……。まあスギ(杉山一樹)ですかね」
――やっぱりそうですか。
「はい」
――以前からこれだけ話していた?
「去年、あいつが1軍に来るようになってからですかね。それまでは、ちょっと考え方の違いもありましたし。僕とは全く違う考え方だったし、僕はあまりそれが良くないなと思っていたんですけど。もちろん必ずしも僕が正解だとは思わないんですけど。今の若い子に多いところなんですけど、それがちょっと強すぎるなと。で、去年くらいから(杉山が)1軍で投げるようになって、そこを追い求めずに、バッターとの勝負ができるようになっていたので。今までは自分と勝負してる感じが見えていたのが、本当に目の前の勝負に集中できるようになったというか。そういうのが見えるようになって、少しずつ話も合うようになりましたね」
――杉山投手が変わってきたなと。
「そうですね、変わってきたなと思いました」
――ほとんどが野球の話?
「そうですね。やってる練習は別に一緒のことはやっていないんですけど、ブルペンで『このバッターにはどうやって投げようか』とか、『こういうのどうですか』とか。そういう話を向こうからしてくるので。だから『俺はこう思うよ』って話をしたりはしますけど」
――杉山投手は藤井選手とフォークの話を深くできたことが良かったと話していた。
「彼は元々、持っているものがすごいので。別に僕の方がとかじゃないんですけどね。でも、それも向こうから聞いてくるので。今まではなかったことですけど、向こうから聞いてくるので、それに答えられる準備はしておこうと思って。常にどういう変化があるかっていうのは見てますけど、こっちは」
――杉山投手がいいピッチングをすると刺激になる?
「そうですね。やっぱり同じタイプというか、三振が取れるタイプなので。僕も三振を取るのが持ち味だと思うので。そこは負けたくないとは思っていますね。やっぱり三振の数だったり、奪三振率だったりは負けないようにと思っています」
――存在がプラスになっている。
「今年に関してはお互い序盤にうまくいかずに、点を取られて負けがついたり、三振を取れなかったりとかあったので。その時に『どうやってうまくなろうかな』『どういうふうにやっていこうかな』とか話をしながら。そういう話はよく序盤にはしましたし。それがあって、お互い5月くらいから(状態が)良くなってきたのかなと。いい結果が生まれて、今まできているのかなとは思います」
●ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手
――今年最もお世話になった人は?
「(通訳の)鶴岡(賢)さんです。日本で唯一の親友なので。自分のことを気にかけてくれますし、『家族どう?』と聞いてきてくれて助かっています」
●尾形崇斗投手
――今シーズン一番お世話になった人は?
「たくさんいるんですけど、やっぱり一番はオスナなんですよ。2軍に行った時も頻繁にメッセージを送ってくれて。『スライダーの練習どうだ』みたいなのとか、『こういう感じで投げてみたら』とかって。それですごくスライダーが良くなったり、真っすぐのコントロールが良くなったりしたので。やっぱりオスナに支えられているなと思いましたね」
「あとは、自分の場合は小笠原(孝)ピッチングコーチもすごくお世話になりましたね。投げた試合の次の日に1時間くらい個別ミーティングがあって。ホークアイっていうデータを見ながら、2人きりでやるんですけど。投げているボールの数字と感覚のフィードバックだったり、次はこういうふうに投げてみようって。それを信じてチャレンジしたら、すごくコントロールが良くなりました。『スライダーの高さをあと5センチ低くしよう』とか。数字で証明しながら話してくれたので。もうシンプルに『じゃあ5センチ低く投げればいいだけなんだ』って考えられるし、試合の中でもずっと貫けている。小笠原コーチと一緒にファームで取り組んできたことは、すごく良かったのかなと思います」
●松本裕樹投手
―――お世話になった人。
「トレーナーさんかなと思いますね。リハビリ組にいたし、キャンプ、シーズンとお世話になっている人はいますから。特定の誰か1人ってわけじゃないですけど、トレーナーさんかなと思います」
――トレーナーとやり取りが多かった1年。
「元々、怪我がちだったんで。今年は特に多かったかなと思います」
●谷川原健太選手
――お世話になった人は?
「細川(亨)さん(2軍バッテリーコーチ)です。お世話になっていますし、今でもまめに連絡をいただきます。これからも教わることはたくさんあるので、学んでいきたいなと思います」
――10年目で細川コーチと出会ったこと。
「これまで考えたことがないこととか、教わったことがないようなことを親身に教えてくれます。すごく経験がある方なので。プラスになってますし、もっと早く出会いたかったなと思います」
――4月に2軍で再調整となった時、「試合中に反省するな」と言われていた。
「試合中、それは今も意識してやっていますね」
――1軍に昇格して以降も、細川コーチの教えは頭の片隅にある?
「教わったことをメモにしているので、読み返したりしていますね。たくさん教えてもらったことを忘れないように」
●伊藤優輔投手
――今シーズン、感謝している選手は?
「同時期に移籍してきた4人(秋広優人内野手、大江竜聖投手、上茶谷大河投手、浜口遥大投手)は心強かったですね。最初は特に」
――新しい環境ということで不安感もあった?
「そうですね。最初のスタート、新しい球団というところで4人がいたのは、自分の中で結構大きかったです」
――今でもやっぱりよく話す?
「そうですね。年もそれなりに近いですし、結構しゃべりますね」