今季ブレーク候補の大野が相関図に初登場
鷹フルの人気企画「選手相関図」。今回は、6月にプロ初登板を果たした3年目左腕の大野稼頭央投手が登場です。入団会見当日にサッカーW杯を一緒にテレビ観戦し、すぐに「タメ語」を使うようになった4学年上の投手とは? また鷹フルでは恒例となった年下左腕からの“被害報告”も……。20歳らしい交友関係に迫りました!
選手相関図の企画説明をすると、「あー、あれですね!見ました」とリアクションしてくれた大野投手。ちなみに誰の相関図を見たのか聞くと「マエジュン!」と満面の笑みで答えてくれました。2022年ドラフトで同期入団したとはいえ、大野投手は高卒、前田純投手は大卒だったはずですが……。
「初対面で敬語がなくなったっす。入団会見の日に初めて会ったんですけど、その日の夜にちょうどワールドカップがあって。ホテルの部屋で一緒に見ていて、その時から敬語がなくなりました!」
20歳に感じる“島の空気”…「みんなお兄ちゃん」
一気に距離を縮めた大野投手もすごいですが、それを受け入れる前田純投手もまたすごい……。「マエジュンは“のほほーん”としています。出身地も近いですし、お互いに結構マイペースなので。気が合いやすいですね」。鹿児島・奄美大島出身の大野投手に、沖縄出身の前田純投手。なんだかわかる気もします。
そんな大野投手に対し、前田純投手は「わんぱく小僧です」とキッパリ。「なんか島(出身)の雰囲気というか、先輩をみんなお兄ちゃんだと思ってますね。和田(毅)さんの自主トレでも最初は凄いメンバーばかりで、僕も稼頭央も緊張していたんですけど。気付いたらめっちゃアイツだけ交じってたっす(笑い)」。のほほんとしたエピソードを明かしてくれました。
そんな2人に対して“ガチ説教”をしてくるのが、19歳の左腕だそうです。「(前田)悠伍にめっちゃ怒られます。『何してんねん! お前ら遅い』って、いつも言われます。マエジュンと一緒におったら『遅すぎやろ』って」。それに対する返しは「こっちが『まあまあまあまあ』って。『これが俺らやからー』みたいな」。後輩からの“クレーム対応”も緩いものでした。
前田悠伍投手は「1歳しか変わらないので。気軽に話せますね」と証言。友達のような関係であることを強調する19歳に対し、大野投手も「僕もあまり先輩後輩を気にするタイプではないので」と受け入れているそう。度量の大きさも20歳左腕の魅力です。
板東にまさかの熱視線「1回言いたいっす」
大野投手に一番仲がいい選手を尋ねると「(山下)恭吾ですね」と、同期入団、同学年の山下選手を挙げました。「何も考えていないというか、フッ軽(フットワークが軽い)というか。誘ったらすぐに来てくれるので。逆に『ちょっと飯に行こう』って言っても、アイツの気分で『やっぱりきょうはなし』とかなるんで。それでも別にいいくらいの仲ですし。一緒にいて楽しいなと思います」。2人にしか分からない空気を感じているようです。
相関図に欠かせないのは“師匠”でもある和田毅球団統括本部付アドバイザー。「体の使い方を教わって、調子が悪い時に『どこがどう悪い』って気づけるようになったのは、成長だなと思います」と感謝を口にした大野投手。どんな存在か聞くと、「自分の親が今年46歳で、和田さんの1歳上なので。お兄ちゃんよりもお父さんに近いですかね」と笑みを浮かべながら語ってくれました。
“和田塾”つながりで言えば、板東湧梧投手も同じ塾生の先輩にあたります。「野球の話が多いですね。すごく優しいです」と話した上で、「欠点がないんです、本当に。僕も探しているんですけど、なかなか見つからないんですよね。見つけて1回言いたいっす」とニヤリ。板東選手の意外な一面を聞くことができる日も近いかもしれません。
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)