「オンラインカジノ興味ない」 柳田悠岐に真意を直撃…なぜ自ら公表することに?

取材に応じた柳田悠岐【写真:冨田成美】
取材に応じた柳田悠岐【写真:冨田成美】

3月1日にインスタグラムを更新「オンラインカジノしたことないし興味もない」

 ソフトバンクの柳田悠岐外野手は2日、宮崎市の生目の杜運動公園で行っていた春季キャンプの全日程を終えた。S組から調整をスタートさせ「しっかり練習もできましたし、怪我なくできたので。ここまではいいかなと思います」と2月を振り返る。注目を集めたのが、SNSでの発言だ。

 日本野球機構(NPB)は2月27日、公式ホームページでオンラインカジノについて、複数球団から利用報告があったと発表。全12球団のうち、所属選手、監督・コーチ、スタッフなど球団関係者から、オンラインカジノ利用の自主申告があった球団は、計7球団で、オンラインカジノの利用を申告したのは計14人だったと公表していた。

 柳田は3月1日、自身のインスタグラムのストーリー機能を更新。「オンラインカジノしたことないし興味もないです。でも大体毎週馬券は買っています。明日も買います」と綴った。本人に真意を直撃。「経緯ですか?」。語ったのは、柳田らしい端的な表現だった。

「友達とか、奥さんとか、色んな人から『していないよね?』って聞かれました。いちいち聞かれるのもめんどくさいので、それだけです」

 大の競馬好きで知られる柳田。本人の耳にまで、心配の声は届いていたようだ。利用していないのなら「したことない」と自ら公表する必要もない。ファンも改めて惚れるような、度量の大きさも詰まったSNS更新だったが「いやいや、いちいち説明するのがめんどくさかっただけです」と繰り返した。ちなみにこの日は日曜日。馬券は「まだ(買っていないです)」という。

 3月4日のオープン戦から、実戦出場を重ねていく予定。「まだ(開幕まで)時間はあるので、いろいろ試していく。あとは継続していく感じです。打てる時は打席に立たなくても打てるし、打てない時は打席に立っても打てませんから」と今後を見据えた。今季からチーム最年長となり、春季キャンプもS組として調整を一任されてきた。5年ぶりの日本一というゴールテープを切るまで、柳田は走り続ける。

(竹村岳 / Gaku Takemura)