開かれた1999年会…初対面で「まるで合コンのよう」 正木智也の計らいに育成2人が感謝

リチャード、正木智也、川村友斗、川口冬弥、大泉周也、大友宗【写真提供:川口冬弥】
リチャード、正木智也、川村友斗、川口冬弥、大泉周也、大友宗【写真提供:川口冬弥】

正木、川村ら6人が参加…リチャードが“音頭”をとった

 立場は違えど、次世代を担う若鷹たちが一堂に介して親睦を深めた。宮崎春季キャンプの第1クール中に、1999年世代の同期会が開かれた。正木智也外野手の誘いで2人の“オールドルーキー”も参加。育成の川口冬弥投手と大友宗捕手はいずれも「ありがたかったですね」と感謝する。

 会に参加したのは計6人。正木、川口、大友の他にリチャード内野手、川村友斗外野手、育成の大泉周也外野手がテーブルを囲んだ。同級生とはいえ、高卒、大卒、社会人卒、独立リーグ卒と入団年はバラバラ。まるで“合コン”のような形で会は始まった。

 プロでのキャリアはリチャードが8年と最長。続いて大卒の正木と川村が4年、BC福島から入団した大泉が2年、そして今年入団した川口と大友が新たに加わった。出身も経歴も異なる6人。川口、大友は支配下組とはほとんど初対面だったが、正木が2人を誘ったという。

 川口は投手では唯一の参加だった。25歳にしてプロ入りし、1年目のキャンプ。「自分は人見知りだったので。最初はめっちゃ緊張したんですけど、最後はみんないい奴でとても楽しかったです」。友好を深めるために、あえて正木と川村の間の席を選んだという。

 お店はリチャードの“チョイス”でもつ鍋になった。初対面の多かった同期会は自己紹介からスタート。「最初はお互い、野球の経歴とかを一人一人が言い合って。まるで合コンのような感じでスタートしましたね(笑)」と大友。人見知りが多かった1999年。緊張をほぐしたのはプロ最年長のリチャードだった。

「リッチが一人で面白い話をしていました(笑)。川村も正木も基本、落ち着いた雰囲気だったんですけど、リチャードが陽キャで。自分のとにかく滑らない話をひたすらしていました」と川口が明かす。リチャードは「そんな面白い話していないですよ!」と笑って否定したが「楽しかったですね。仲を深めて、これからみんなで頑張ろうみたいな気分になりました」。充実した会になったようだ。

 大友も正木の粋な誘いに感謝した。22日に行われたオリックスとのオープン戦(アイビースタジアム)ではA組に初招集。川村らと昼食を共にした。「川村も正木も『(A組に)来たね』と言ってくれましたし、同学年として接してくれる。リッチと川村は育成上がりですし、そう言う意味でも自分も後を追わないといけないなと思いましたね」。

 ヤクルト・村上宗隆内野手、日本ハム・清宮幸太郎内野手ら、チームの顔になっている同世代も多い。今年で26歳を迎えるシーズン。ホークスの1999年組も負けていられない。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)