ファンも心配した“激痩せ”…大関友久が明かす真相 体調の変化、病院での診断結果は

契約更改に臨んだソフトバンク・大関友久【写真:冨田成美】
契約更改に臨んだソフトバンク・大関友久【写真:冨田成美】

2022年に精巣がんの手術…体調には「やっぱり気を遣うようになりました」

 ファンも心配した“激痩せ”の真相を明かした。大関友久投手は27日、みずほPayPayドームの球団事務所で契約更改交渉に臨み、3500万円アップの9000万円(金額は推定)で来季契約を結んだ。「今年できなかった日本一。個人としては13勝と160イニングを目標にしたいです」と2025年を見据えた。

 そんな大関だが、目に見える変化が起きている。明らかに細くなった頬。全体を見ても体の厚みが減った印象を受ける。自身も「だいぶ落ちたので、そこは自分でもびっくりしてるところはありますけど」と話すほど、体重が減っているという。

 昨オフは体重増加に取り組み、一時期は体重が100キロに乗った。一昨年に受けた精巣がんの手術もあり、体の変化には人一倍気を遣ってきた。自身に起きていた異変とは、どのようなものだったのか。“不安”と驚きさえ感じていたという体重の減少。病院を受診した結果と、その時の心境を明かした。

「落ち方として、結構急激に落ちたので。多分、皆さんも見ていてわかったと思うんですよね。それが心配になって調べてみたって感じです。(病院で受診した結果は)特に問題はなかったです」

 今シーズンの開幕時は95キロで迎えた。「シーズン中から少し落ちていったっていうのは、食事だけじゃなくていろんな要因があると思う」と話すが、現在の体重は80キロ台だという。

 体重の減少によって、体調にも変化があった。「単純にちょっと腹痛があったりとか、胃に違和感があったりとかがあって、病院に行きました。でも大きい問題はなさそうでしたけど」。大病を患った経験のある左腕。体調の変化には敏感なだけに、素早く受診することに迷いはなかった。

ソフトバンク・大関友久【写真:冨田成美】
ソフトバンク・大関友久【写真:冨田成美】

「(手術を経て)やっぱり気を遣うようにもなりました。ホルモンのバランスで意外と変化はあるんだなっていうことを受け入れながら。あとは、極端に体重を去年増やして、シーズン時にがっと落としたりしたので、その反動もあったのかなと思います。今シーズンは今までで一番長く投げたシーズンなので、スタミナ的にも疲れが溜まっていたりとか。いろんなものが重なって体重が落ちたり、体調が悪くなったりしたのかなと」

 食生活にも、とことんこだわってきた。体重増に重きを置いていた時期にはタンパク質や炭水化物、脂質を多めに摂取してきた。やると決めたら、とにかく何事も徹底的に追い求めることが大関らしさではある。だからこそ体重をコントロールしようとしたことで「反動」も大きく、見た目と数字にも表れてしまった。今後は再び増量していくつもりだが、「緩やかに変化させていきながら、ほどほどにやっていこうかなと思います」と、負担をかけない食事を心がけている。

「以前の自分よりは少し身軽っていうか、少し細い状態でシーズンに臨むことにはなるかなと思っています。そういう意味でも自分の体の変化を受け入れて、ポジティブな意味合いでやっていこうと思っています」

 体重の変化はパフォーマンスにも直結する。「今出せるベストを尽くすという感じで、体作りもやっていきたいなと思っています」と前を向く。「色々調べてもらっても大きな問題はなさそうなので、自分もあまり不安になりすぎずに」。いつも通りの優しい笑顔で明かした。周囲も心配するほどの“痩せ方”だが、大関にしかわからない苦悩があるのも確か。自身の体の変化と向き合いながら6年目のシーズンに向かう。

(飯田航平 / Kohei Iida)