今季最長4連敗…ちぐはぐの状況も「絶対にあること」 甲斐拓也が説いた苦境での心得
痛恨の逆転負けも投手陣をねぎらう「頑張ってくれたからこそ今の位置がある」
頂点にたどり着くためには険しき道が必ずある。ホークスの正捕手として幾度となくチームを勝利に導き、世界の舞台でも頂点の景色を見てきた。輝かしい栄光をつかみ取るには、苦しみを乗り越えなければならない。そのことを十二分に理解しているからこそ、甲斐拓也捕手は揺るがなかった。
7日の西武戦(みずほPayPayドーム)。1点リードで迎えた8回に杉山一樹投手が同点打を浴びると、9回にはダーウィンゾン・ヘルナンデス投手が外崎に勝ち越し弾を許した。連敗脱出への出口が見えかけた中で、痛恨の逆転負け。今季最長の4連敗で、2位日本ハムとは7ゲーム差。数字上こそ圧倒的優位は変わらないが、わずかに不穏な空気が漂いつつあることも事実だ。
「きょうも(試合の)最後にああいう形で点を取られてしまったとかはあるかもしれないですけど。120試合以上(122試合)を戦ってきた中で、ピッチャーが頑張って抑えてくれたからこそ今の位置があるので」。試合後そう口にした甲斐は、苦境を乗り越える“心得”を明かした。
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)