二塁の経験は「ほとんどなかった」 廣瀨隆太の“積み重ね”…2月から忠実に守ってきたこと

ソフトバンク・廣瀨隆太【写真:竹村岳】
ソフトバンク・廣瀨隆太【写真:竹村岳】

“2度のスライド”石川柊太の次回登板は?…雨天によってローテにも影響

 ソフトバンクの2軍は30日、ウエスタン・リーグのオリックス戦(タマスタ筑後)が雨天によって中止となった。選手たちは室内練習場で調整した。松山秀明2軍監督が取材に応じると、明かしたのは正木智也外野手と廣瀨隆太内野手がファームにいた時の姿勢。廣瀨が1軍で活躍する背景には「2月から忠実に守ってきた」ことが礎となっていた。松山2軍監督のコメントの全文は以下の通り。

――雨ばかりは仕方ない。
「自然には勝てないでしょう、人間は。そこだけは考えてもどうしようもないので、仕方ないです」

――ちょっと先発のローテーションにも影響は出そうですか?
「そこのところは、石川がスライド、スライドで(今日まで)来ていたんですけど、もう1回スライドっていうのは大変ですから。1回、スイッチを切って、新たにさせる方がいいかもしれませんね」

――2日からのウエスタン・リーグの広島戦(由宇)では、また違った投手が投げることになる?
「石川もどこかでは投げるけど、火曜日はかわいそうですから」

――この3連戦は、1戦目の途中までしか試合ができなかった。その日も板東湧梧投手が先発したが、投げられない状況が続いてしまった。
「これだけはね、どうしようもない。相手もそうですからね、僕らだけじゃない。この中でなんとか対応するのも、プロですから。気にする次元ではないです。それでもこなすという能力を持ちなさいという話です」

――今の1軍では、正木智也選手や廣瀨隆太選手、2軍から昇格していった若手が活躍している。正木選手は、ファームの時はどんな姿だった?
「前回、上に行って(再び2軍に)落ちてきた時に、当然手応えは自分の中ではなかったようなところがあった。逆に今度上がった時には、自分が納得できるようなバッティングをしたいと。そういう思いでずっとやっていたと思いますね。それが今、上がった時にバッティングの状態も良くて(昇格する)タイミングも良かったですよね。そこで彼が、最初に1本出て、それで自信を持ってプレーすることができているんじゃないですかね」

――正木選手は5月から6月にかけて、グッと調子を上げてきていた。
「1軍から(4月15日に)落ちてきて、今回上がるまでの間、バッティングに関しては引っ張るだけじゃなくてセンター中心に打ち返すことを心がけていました。その中で柳町もいたり、いろんな先輩の姿勢も見ながら頑張っていました。そこは、彼にとっても良かったことだと思います。柳町もバッティングに関して能力がありますけど、彼も2軍にいたという現実もあったじゃないですか。だから(正木にとっても2軍降格は)受け止めやすかったと思いますね。柳町、正木が上がって活躍しているので、嬉しいですよ」

――松山2軍監督は内野守備走塁コーチの経験が豊富。二塁を守っている廣瀨選手はやっぱり気になりますか?
「ですね。打つ打たないよりも、エラーしていないかが気になります(笑)。上に行く前から、昇格までの1か月や2か月を見ていても、それなりには守れるんですよ。しっかりとボールを捕球できるし、今もいい形で捕れるようになってきているので、安定感はありますよね。逆に言えば、最初に言われたことを2月から忠実に守ってきている。彼の積み重ねというか、根気よく守ってできていることが、今の彼の土台になってきているんじゃないですかね」

――守備に関してはコツコツとやってきたことが、今は1軍で発揮されている。
「キャンプが始まった中で、セカンドなんかほとんどやったことがなかった。もう基礎練習ですよね。2、3か月でこなせるようになったので、それは本人の意識の高さです」

――守備においても「1軍にしかないもの」はあると思いますが、まさに廣瀨選手は今、それを経験している。
「これはもうみんなね、1軍に行ってみないとわからない。そこで体感しながら。これだけ試合で使ってもらえているということは、小久保監督の目からも(二塁守備が)できているということじゃないかなと思いますね」

(竹村岳 / Gaku Takemura)