日常生活でも激痛「正直、治るかな」 実戦復帰の牧原大成、リハビリ中に感じた“不安”

ソフトバンク・牧原大成【写真:飯田航平】
ソフトバンク・牧原大成【写真:飯田航平】

実戦復帰戦は2打数無安打も「痛みもなく振れた」

 ソフトバンクの2軍は22日、くふうハヤテ戦(タマスタ筑後)に0-3で敗れた。「1番・指名打者」で出場したのが牧原大成内野手だ。4月28日の西武戦。試合前練習で右脇腹を痛めて「右内腹斜筋損傷」と診断され、30日からリハビリ組に合流していた。登録を抹消されて初めての実戦。結果は2打数無安打だったが、表情は明るかった。コメント全文は以下の通り。

――久々の実戦を振り返って。
「結果というよりも、この試合でしっかり振れるかっていうのを確認したかったんですけど、それがしっかり痛みもなく振れたことがよかったかなと思います」

――スイングしても痛みは気にならなかった?
「気にならないですね。あとはもうピッチャーとの感覚ですかね。そこだけ、しっかり直していきたいです」

――初球から積極的に振っていた。
「結果じゃなくて、しっかり振っていくっていう。少々ボールでも振っていくっていうことをテーマに掲げていました」

――予定では1打席だけだと聞いていた。
「ちょっと気持ち良くなっちゃいました。思った以上に最初の打席に入る前に怖さはあったんですけど。(打席に入ると)意外と怖さもなく、違和感もなくできたので、2打席目もお願いしました」

――今日は打つだけだったが、守りでも不安はない?
「もう少し打席数も増やして、そこから守備に就けたらと思います」

――1軍も状態がいい。いろんな感情があるのでは?
「1軍は今すごく強いと思うので、そこにいつ呼ばれても戦力になれるように、しっかりこっちでまた準備できたらいいかなと思います」

――焦る気持ちもあると思いますが、しっかり治してから?
「いきなり試合で結果を出すというよりも、本当に不安なく全てのプレーができるように、こっちでしっかりやっていきたいなと思っています」

――リハビリ期間はどのようなことを考えながら過ごした?
「正直、治るかなっていう不安が一番あったので、思ったより早く実戦に復帰できたのはすごく大きいですね」

――実戦に入るにあたって怖さや不安は?
「脇腹は、怪我した時も全く違和感もない状態での怪我だったので、怖さは多分これからずっとあると思います。でもそこを怪我しないためにしっかりとケアや、そういうのを今まで以上にやっていかなきゃいけないなとは思います」

――予兆なく痛みが出た?
「もう全くですね」

――治るかなって思っていたと言われましたが、想定よりも早く復帰できた?
「もちろん痛かったんですけど、くしゃみであったり、咳払いであったり、そういうことでも激痛だったので、あまり治る気がしなかった。でもここまで来られたので、ひとまず良かったかなと思います」

――違和感なく打席に立つことができたのが一番の収穫?
「もちろんヒットを打つことが一番いいことかもしれないですけど、打席で不安なくスイングできたっていうのはそれだけで収穫です」

――練習でも守備は違和感はない?
「守備は特に何もないので、打つ方だけがちょっと不安でした」

――試合を重ねていけば問題ない?
「実戦でピッチャーとのバッティングの感覚を取り戻していかないといけないと思いますね」

――前田純投手にどすこいポーズをさせていた。
「なんかやっていましたね。本当にするとは思わなかったです(笑)」

(飯田航平 / Kohei Iida)