緊急降板も「まだ行けます」 東浜巨の執念、ベンチで訴えた続投 倉野コーチのコメント

ソフトバンク・東浜巨【写真:竹村岳】
ソフトバンク・東浜巨【写真:竹村岳】

2番手の石川柊太が決勝点を許すも「トータルでは3イニングを1点に抑えてくれた」

 ソフトバンクは6日、中日戦(バンテリンドーム)で0-3で敗戦した。先発した東浜巨投手は3回無失点。3回2死、福永の痛烈なライナーが右腰付近に直撃した。打球を処理しようとしたが、送球までプレーすることができず。試合後は「大丈夫です」と多くは語らず、バスに乗り込んだ。倉野信次投手コーチが取材に応じ、状況を説明した。コメントの全文は以下の通り。

――東浜投手について小久保監督も「あそこ(肉)じゃなかったら危なかったかも」と言っていた。
「かなり強い打球だったので」

――ブルペンも慌ただしくなったのでは。
「まあそれはね、ある(あり得る)ことなので」

――降板後は治療をしていた。
「そうですね」

――来週も考えないといけない。
「行けると思っています、今のところ」

――2番手の石川投手は、久々の登板で最初のバッターに打たれてしまった。
「でもトータルでは3イニングで1点に抑えてくれたので、すごく大きな役割を果たしてくれました。そういう時のためにも石川を置いているので、間が空いた中でも役割を果たしてくれました」

――よく調整してくれた。
「100%の調子じゃなかったかもしれないですけど、最小失点で終えてくるところがよかったと思います」

――4回から石川投手にスイッチした。小久保監督も首脳陣の判断で代えたと言っていたが。
「監督の決断です。選手は『行ける』とどうしても言うので。まだ来週以降もありますし、シーズンもまだある。無理して悪化しても仕方ないので」

――検査をするような状態?
「ではないです」

――右腰ですか?
「お尻でした。肉が多いところで良かったと思います」

――体を翻して、痛くないところに当てた。
「それはわからないです。そんな練習はしていないし、それはたまたま。痛くないところに当てるように避けるなんてないです。それは計算できないです」

――本人は続投したがっていた?
「もちろん。本人は『まだ行けます』と言っていましたけど、来週のことも考えました」

――交流戦だからこそ、石川投手の存在は大きい。
「そうですね。心強いですね、ああいう存在がいるのは。ショート(リリーフ)もロングも、先発もできるわけですから。チームにとっては誰しもができるポジションではないので、貴重な存在です」

(竹村岳 / Gaku Takemura)