18歳ドラ1左腕・前田悠伍が快投も“苦言” 「きょうもダメですね」…松山2軍監督コメント

中日戦に登板したソフトバンク・前田悠伍【写真:長濱幸治】
中日戦に登板したソフトバンク・前田悠伍【写真:長濱幸治】

前田悠伍は初のみずほPayPayドーム登板で6回3安打無失点

 ソフトバンクの2軍は6日、みずほPayPayドームでの中日戦に2-3で敗れた。先発のドラフト1位左腕、18歳の前田悠伍投手は小気味いい投球で6回を3安打無四球無失点の好投。直球の最速は143キロをマークした。正木智也外野手は4回に2試合連続となる5号2ランを放った。試合後の松山秀明2軍監督のコメント全文は以下の通り。

——前田投手はほぼ完ぺきな投球だった。
「本当にね。前回よりも今回のほうがよかったし、投げるたびに彼の良さが出てきているので。今日なんかは本当に素晴らしいピッチングでした」

——6回77球で降板した。予定は?
「まあ70球前後ということだったんですけど、彼の場合はケガをしているわけでもないし。明確な制限ということではなかったので。今日は6回をゼロで終わって彼にとっては最高のピッチングだったので、キリのいいところでということで終わったんですけど」

——初登板はフィールディングに課題が見えたが。
「きょうもダメですね、1個。ベースカバーが遅れているので。そこは本当にね。ピッチャーとして絶対にやらなきゃいけないことなので。そこはしっかりとね。一番最初(の登板で)もベースカバーのミスが出た。今回もベースカバーが遅いと。これは彼にとって課題というか、絶対にみんながやるべきことなので。しっかりやってほしいなと思います」

——みずほPayPayドームでの登板は今後への期待の表れか。
「そうですね。当然、彼にとってそれ(1軍登板)が早く実現するために、ここで1回マウンドを踏んでもらって。どういう投球になるかと思ったら一番いいピッチングだったので。大舞台に強いのかなというのはやっぱりありましたけどね」

——正木選手が2戦連発。
「もう絶好調ですね。続いてくれればいいですね」

——6月に入って本塁打は3本目。何がよくなったか。
「(これまでは)ちょっとバットが外から出て、打球方向がほぼ引っ張り方向にしか飛んでいなかったんですけど。ボールの内側をしっかりとセンター方向に打っていくと。ポイントがちょっと詰まってもいいんじゃないかとは話はしましたけど。最近はボールの内側にうまくバットが出てきて、いい打球が飛んでいるので。それが(結果に)つながっていると思いますね」

——井上朋也選手がベンチを外れた。
「ちょっと体調がよくなくて。大事を取ってですね」

——PayPayドームでの3連戦が終わった。
「今日の試合は正直、僕の継投ミスですけど。前田にとってはちょっともったいない感じで終わって残念でしたけど、野手も投手も本当にほとんどがいい結果を残してくれているので。自信につながっていくと思うので。いい経験をさせてもらいました」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)