2号2ラン井上朋也のオーラ絶賛「僕が見ていても打つだろうなと」…松山2軍監督コメント

ソフトバンク・渡邉陸【長濱幸治】
ソフトバンク・渡邉陸【長濱幸治】

ソフトバンク2軍が吉田、渡邉陸、正木、井上、リチャードの計5発で中日に快勝

 ソフトバンクの2軍は5日、みずほPayPayドームでの中日戦に15-1で大勝した。初回に幸先よく2点を先制すると、4回には吉田賢吾捕手の2号ソロ、渡邉陸捕手の1号ソロが生まれた。さらに5回にも正木智也外野手が4号2ラン、7回には井上朋也内野手が1号2ラン、リチャード内野手が3号3ランを放つなど、一発攻勢で中日を圧倒した。試合後の松山秀明2軍監督のコメント全文は以下の通り。

――打線が打ちまくった。
「ね。この球場で試合をさせていただいた中で、みんなホームランもたくさん出て。選手たちもすごく気分よく試合ができたと思います」

――打線で特に評価する選手は。
「吉田のバッティングだったり、井上の状態もバッティングの内容もいいし。正木もそれなりに……。みんなの状態が上がってきているなというのは今日の試合で改めて思いましたね」

――井上は外角低めを逆方向の右中間テラス席に持っていった。
「ライト方向に打球が飛ぶようになってきた。それまでは本当にボールを引っ張り倒して空振りばっかりしていたんですけど。ボールを捉えるポイントがよくなってきたというか。そういうものが継続して出来るようになってきたので。僕が見てても打てるんじゃないかなというタイミングと間合いになってきたかなと」

――先発の前田純投手は4回途中で降板。
「前回ちょっと体の疲れが出てきていたので、それが明けての今日のピッチングだったので。60球から70球くらいで無理はせずに。予定通りです。ただ球数が多かったのであのイニングで終わったと。5回まではいってほしかったですけどね。まあいつも以上にボール球が多かったので、仕方ないというか…。まあこれからがある選手なので。ほかのピッチャーもよく頑張ってくれたので。中村亮太なんて本当に素晴らしいピッチングをしてくれたのでよかったです」

――中村亮はいろんな場面で起用できる投手。
「ロングも投げられる投手なので、ボールに力もあるし。うまく自分の力を出して相手を打ち取ってほしいなと。力はあるんですけど、打たれてしまうことも多かったので。どうやって結果に結び付けていくかというのが本当に難しいので。いいボールを投げたから抑えられるというわけでもないので。そこは相手と勝負するスポーツなので。どうやったらアウトを取れるかと。きょうは学べたような気がしますけどね。上手くカーブを使って緩急もつけてアウトを取れていたので。ああいうピッチングもあるんだと覚えてもらいたいですね」

――数試合前に打ち込まれたときには、それができていなかった。
「そうですね。彼が打たれるときは緩急がなくなってしまうので。どうしても同じような球速のボールになってしまって、ヒットが止まらなくなってしまう。いいカーブを投げるので、ああいうカーブをもっと使っていけば彼の良さを出していけるんじゃないですかね」

――(8回に3四死球を与えた)大城真乃投手はかなり緊張していた?
「というか、(8回のホークスの)攻撃が長かったので。くたびれていたというか。ずっと(ブルペンで)立っていたんで。30分くらい立ってましたからね。座っとけよと思いながら。多分、準備しなきゃいけないという思いが強すぎて。こういう試合展開でそこまでする必要もないのに。まあ、それも経験ですよね。8点取っている間ずっと立ってましたからね。そりゃ疲れるでしょう」

――最後まで投げたのも予定通り。
「決めたイニングだったので。大城に関しては三好くんのところで行くかもしれないよと、1イニング前から準備していたので」

――制球力が持ち味だっただけに……。
「立ちすぎですよ、ふふ。(ブルペン)カメラをずっと見ていたんで。ずっと立っているんで。電話したかったくらいですよ」

――廣瀨隆太内野手が1軍で初打点をマーク。
「2安打は聞いたんですよ。その後は(安打は)なかった? そう、ふふ」

――ヒーローインタビューも受けた。
「あー、なんかうれしいですね。本当に思い切りもよく。意外とボールに食らいついていくスタイルもあるし。気持ちが出すぎるといつも引っかけてショートゴロになってしまうので。センター中心に反対方向にうまく軽打というか、謙虚なバッティングをすれば、いいバッティングをするんですけどね。ちょっと強引に打つ時があるので。それだけは気になっていたんですけどね。まだまだこれからなんで、彼は。(4日の試合で)1本出て、ほっとして。これからどんどん打ってほしいですね。まあ、それだけチャンスをいただいたことに感謝したほうがいいですよね。なかなかヒット出るまでの打数が多かったので(17打席目で初安打)。なかなか我慢してもらえないところをありがたいですよね」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)