周東佑京は「うるさいです(笑)」 緒方理貢が明かす“先輩”の素顔…「無言で置いてくれます」

ソフトバンク・緒方理貢と周東佑京(右)【写真:竹村岳】
ソフトバンク・緒方理貢と周東佑京(右)【写真:竹村岳】

俊足巧打の緒方理貢も「無敵でしょう」…周東佑京の走塁技術に絶大なリスペクト

 これは、6月1日の広島戦(みずほPayPayドーム)の試合前に撮った写真です。全体練習が始まる前のウオーミングアップ。周東佑京内野手に駆け寄ったのが、3歳年下の緒方理貢外野手でした。笑顔でワチャワチャしていた理由とは? 緒方は「もういいって?」と、思わず言ったそうです。緒方が語る周東の人柄。ご機嫌なのかどうかがわかる、決定的な“ポイント”があるそうです。

――この写真の様子はなんだったんですか?
「これなんだっけな……。これなんかね、なにか言われたんですよ」

「なんか(佑京さんに)言われて『もういいって?』って感じです」

――周東選手が「触んな」って言っているのが聞こえてきましたが。
「全然触ります。いつも『触んなや』なんですけど、触らないとダメなので。もちろんアレを読みますけどね。空気とか、時と場合を。さすがに」

――だいぶ人柄を理解できてきたのでは?
「佑京さんですか? プレー面だったら、昨日(5月31日)の代走からの三盗もそうですし、常に盗塁や走塁に関しては教えてくれるので。本当に頼りになるというか、佑京さんの言うことを聞けば間違いないと思います。普段の生活では“いい人”です。あと、うるさい。うるさいです(笑)」

――食事を一緒にすると、ずっと話しているらしいですね。
「うるさいです、本当に(笑)。バッティング調子いい日とか(笑)」

――緒方選手はウエスタン・リーグでの盗塁王の経験もありますが、本当に盗塁や走塁において参考にされてきましたか?
「でも、2軍の時は自己流というか、自分が今までやってきたことを貫いていました。それが一番だと思っていたんですけど、こっち(1軍)に来てからは、投手のクイックタイムも速くなっていますし、成功体験がこっちに来てからはないので。2軍では失敗したらそこから勉強しますけど、1軍はまず失敗ができない。そこで成功している人の考えとか、本多コーチもそうですけど、いろんなことを教えてくださるので、考えが変わってきました」

――足に関して、周東選手のすごさは思い知るばかりですか?
「無敵でしょう、普通に。塁に出たらアウトにできないんじゃないですか」

ソフトバンク・周東佑京のバッティング手袋【写真:竹村岳】
ソフトバンク・周東佑京のバッティング手袋【写真:竹村岳】

――道具も、もらったりされるんですね。
「もらいます。佑京さん、使い終わったらロッカーに置いてくれるので。『あげるわ』とかじゃなくて、無言で。僕のロッカーに置いてくれます。それで『ありがとうございます』って言ったら『いいよいいよ』みたいな。『あげるわ』って言ったら『絶対使わないかん』っていう感じになるじゃないですか? 佑京さんもどっちでもいいよって感じなんだと思います」

――支配下登録選手になって、スーツも買ってもらったんですよね?
「それはね、迷ってるんですよ。佑京さんから提案があって……。体って、年々変化するじゃないですか。作っちゃうと、1年しか着られない時があるかもしれない。それで『どうする?』って。9月くらいに作る予定だったんですけど、それまでに別で欲しいのができたらそっちでもいいし、それでもスーツが欲しいならスーツでもいいし、っていう」

――「買ってもらった」のではなく、検討中なんですね。
「そうですそうです、まだです」

(竹村岳 / Gaku Takemura)